今回のテーマは「気流測定」です。
こんにちは。ぽへです◆
今回は、あんまり聞かないセルフ風速測定をやってみたので記事にしました!◆
換気にはフィルターは必須ですよね!^^
いやー、実際のところどうなんでしょう?💦
勢いだけで風速計を手に取り、いろんなところを測ってきました。笑
参考になるかはわかりませんが、温かく見守ってやってください。
さて、今回のクイズはこちら!
Q. フィルターの有無で風速ってそれくらい変わるの?
この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!◆
思ったよりも空気って動いている...?
風速測定
今回測定する「風速」とは、
風として空気が移動する「速さ」のことで、一般的には単位時間あたりに移動する距離で表します。
また換気設備などで見られる「風量(流量)」とは、
風として移動する空気の「量(体積)」のことで、以下のように風速の値に面積を掛け合わせることで算出することができます。
風量 [m³/h] = 平均風速 [m/s] × 有効開口面積 [m²] × 3600 秒
参考:風速・風量の測定方法と測定器 | 株式会社テストー (testo.com)
今回の測定は、「換気量が問題ないかを確認する」ために行いました。
一般的な住宅では、換気量が1時間あたり0.5回以上であることが必要です。
しかし我が家は換気計画を見てみると0.7回とだいぶオーバーしていたため、排気口を閉じるなどして換気量を抑えています。
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その際、CO2濃度を計測しながら確認していましたが、実際どれくらい換気されているのかを確認しようと思ったわけです。(ホントは風量計があればいいのですが....)
参考:制気口の風速の正しい設定方法とは?計算式を解説│制気口ダンパー大学 (kuken-diffuser.com)
風速計
今回の測定には、「testo 410-1」という機器を使いました✨
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ファンの部分に風を当てると、ファンが回転して風速が測定できる、といういたってシンプルな測定機器です。
車載エアコンの風量
参考までに、こちらの機器を使って自家用車のエアコンで風量を測定します。
風量最小で1.7m/s。、風量最大で6.1m/sとなりました。
あの風量でこれくらいの風速なんだ、とイメージしてみていただけると、今回の記事がとっつきやすくなるかも知れません✨
それでは実際の測定結果に移っていきます。
空調
まずは一番風を感じやすい空調関係(エアコン・サーキュレーター)から見ていきましょう。
サーキュレーター
我が家のサーキュレーターは無印のものです。
URLよりも古い型番で首振り機能はついていませんが、参考までに。(最近知ったのですが、羽や後ろの部分まで分解して洗浄できるんですね...💦)
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では測定してみます。
風量最大で計測してみると、風速は3.0m/s。
あれ、車のエアコンとこんなに違うものなんですね💦
仕様書では「1.8m/s以上」となっているので、おおよそあっているのかな...?
我が家は最大風量にて洗濯物の乾燥などもやっているのですが、もっと風速出ているものかと思っていました...。
ある程度の風速が出ていると、案外違いが分かりにくいものなんですね。
エアコン
続いてエアコンです。
今回は2階エアコン(日立Wシリーズ、10畳用)を測定します。
運転状況は、「風量最小、除湿23℃設定」です。
吹き出し口の風速は1.3m/s。
明らかに風を感じるのでもう少しあると思っていましたが、これくらいなんですね、少し驚きです。
階段の冷気
ちなみに冷気が下りてくる階段も測定しています。
階段上の気流は0.4m/s。
実は測定しなくてもバーチカルブラインドの揺れで2階冷房の冷気がゆっくりと降りてきているのは確認できましたが、こうやって数値化できると面白いですね。
空調関係の風速をまとめます。
換気
続いて換気経路を確認していきます。
それぞれの排気口には換気量が設定されていて、換気量に問題がないかを風量計を使って測定したりすることもあるようですが、風速計で簡易的に換気量の変化がとらえられないか検証しました。
排気口
我が家の排気口はこちらの気密シャッター付きのもの。
それでは測定してみます。
排気口近くの風速は0.9m/s。
まあこんなものか、と思ったのですが...。
フィルター貼っているし、埃もたまっていたので風量が落ちてそう..。念のためフィルターを除いて測定してみました。
すると...。
なんと風速は1.7m/sに。
単純計算ですが、換気量がおよそ半分にまで低下していたことになります💦
フィルター(と埃)でこんなにも変わるものなんですね...。
2023.08.16追記
フィルターにホコリがたまっていたので再測定。
排気口近くの風速は0.6m/s。
前回の測定よりも埃が多いせいか、風量も低下しています。
フィルターを付けることでそもそも風量が落ちますが、埃がたまるとさらに風量が落ちてしまう(換気量が低下してしまう)こともわかりました。
ちなみに、フィルター交換直後の風速は1.1m/sでした。
CFファン
ちょっと気になったので、お隣のCFファン(FY-08PDUK9)もチェックしてみます。
※「CFファン」についてはこちらの記事をご覧ください。
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CFファンは洗面➡浴室という流れになっているので、給気側(洗面側)と排気側(浴室側)を見ていきます。
まずは給気側から。
フィルターを取ると、1.5m/s ➡ 2.8m/sに増加。
こちらも風量がおよそ半分程度になっていた計算になります。
続いて排気側です。
フィルターを取ると、2.2m/s ➡ 3.6m/sに増加。
給気側と同じような比率にはなりませんでしたが、フィルターが風速を低下させていることは確認できました。
(排気口のほうが風速が早いのが不思議なんですが、これは排気側に給気口用のカバーを付けているために、圧がかかっていたりするのでしょうか....?)
2023.08.16追記
こちらもフィルターにホコリがたまっていたので再測定。
排気口近くの風速は1.3m/s。
ここも、前回の測定よりも埃が多いせいか、風量はやや低下しています。
ちなみに、フィルター交換直後の風速は2.0m/sでした。
給気口
第3種換気の給気口(FY-GKF45L, Panasonic)です。
使わないときは閉められるようになっています。
まずは開放状態で見てみます。
風速は1.5m/s。
次に閉じている状態での測定です。
風速は0.5m/s。
なんと閉めている状態でも気流が生じていることになります!
やはり屋内が負圧なのでこういった部分からも外気は入ってきてしまうようです💦
換気経路の風速についてまとめます。
フィルターの有無によって、風速が大きく変わる=換気効率が大きく変わっていることには注意が必要ですね💦
その他
興味半分で測定したものも載せておきます。
レンジフード横の縦辷り窓
パントリー内にある窓です。揚げ物などレンジフードを”中”で回すときなどは空けるようにしています。
今回は ”弱” 運転時の気流を測定しました。
風速は0.5m/s。
まあ気流は感じるかな...。という程度。もっと入ってきている印象だったで少し意外でした。
当たり前ですが、窓からの給気が必要なくらい室内が負圧になっている、ということが確認できました。
掃き出し窓
同じ条件で掃き出し窓でも測定してみました。
風速は0.0m/s。
ええええええ!?
これはなんでなんだ...?💦
掃き出し窓の面積が大きくて測定できない?ちょっと遠因はわかりませんが、とりあえず実測値として載せておきますね。
(夏に測定しているので、もしかしたら窓の上側から入ってきている...?)
とまあこんな感じで測定しました。
正直えいやってやったものなので、正しく測定できている保証はありませんが、体感でなんとなく思っていたことが数値化できたことは意義がありました。
給排気口のメンテナンスはこまめにやろうと思いました!
皆さんの参考になれば幸いです✨
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- 風量測定によって空気の流れを具体的に理解できるよ!
- 換気扇フィルターは便利だけど、風速が落ちるのでこまめに取り換えよう!
- 換気扇の掃除はこまめにしよう!
- 第3種換気は負圧なのでいろんなところから外気が入ってくるね。
以上です。
ちなみにクイズの答えは…!
A. 実測値で約90%低下!
でした~!
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
◆皆さんが素敵なおうちを建てられますように...◆