今回のテーマは「気密測定」です。
こんにちは。ぽへです◆
今回は先日立ち会った気密測定の様子をお届けします!◆
今回の気密測定ですが、別の打ち合わせが入ってしまって…。いい結果になることを願っています!><
へ...? 個人的には一大イベントなのに営業誰も来ないんですか…? 2ヶ月前からスケジュール立ててましたよね…?
こんな営業は放っておいて、現場監督さんと一緒に我が家の気密測定をしてきました!
我が家の気密測定の様子を写真たっぷりで紹介していきます、よければ参考までにご覧ください。
さて、今回のクイズはこちら!
Q. 床断熱の場合、気密性の弱点となりやすい部分は?
この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!◆
気密測定はたとえオプションでもやってもらうのをオススメします...!
住宅カンペ Vol.35「気密ポイント」
今回参考にするカンペはこちら!
高気密を目指すのであれば、間取りの時点からいくつかポイントがあります!
我が家の気密性能
まずはじめに測定結果を載せておきます。
我が家の数値は・・・C = 0.24 でした!
高気密住宅キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━!!!!!
測定結果の見方
Twitterなどで時々目にする画像ですが、これらはどうやってみたらいいのか?簡単に説明します。
※注意点※
S(延床面積)となっていますが、これは住宅の延床面性そのままではなく、例えば基礎断熱や屋根断熱の場合は数値が大きくなるみたいです。
うちも100m2くらい+屋根断熱なので上記のような数値(114m2)になっているようです。(詳しい計算方法は調べてみてください)
測定値は小数点第一位までしか表示されないので、気になる方は「αA÷S」を電卓で計算してみましょう!^^
気密測定の前に…
気密測定を開始する前に重要な作業として、「気密処理」があります。
気密測定の目的は、あくまでも「不要な隙間がないか」を確認するものです。
測定の時には換気口やエアコンスリーブといった、本来必要な穴も一旦目張りして封鎖します。(換気口が一箇所でも開いているとそこから空気が漏れてしまって、正しく測定できなくなってしまいます。><)
実際に私の測定の際に現場監督がしてくださった処理の例を見ていきます。
(うちは10:30から気密測定だったので、前日から準備をしてくださっていたようでした!)
①換気口やスリーブ
私の場合は、気密テープで厳重に封鎖されていました。
ただ貼るだけではどうしても隙間が生じてしまうため、貼り方にもコツがあるみたいです。私も一箇所テープ処理を経験させてもらいましたが、監督さんにみてもらったら直されちゃいました…^^;
②床の貫通部
ここは床断熱の弱点ですね。
⚠床断熱の場合は、キッチンやトイレなどの水回りの配管部分は特に注意しないといけないようです⚠
床の配管を通す前に気密測定が実施されるケースもあるようなので、床断熱の方は施工スケジュールには注意しておきましょう!(気密測定したのに床に穴があくのは避けたいですよね!💦)
※基礎断熱ならここの気密性は気にしなくてもいい点なので、基礎断熱の方が気密的には有利だと言われる所以でしょうか…?
③床面の隙間
我が家はウレタン吹付断熱(アクアフォームNEO)なので、基本的には断熱材で気密まで確保する施工方法です。
しかしたとえウレタン吹付けでも完璧ではないですし、特に注意したいのは「柱と床の取り合い部分」かと思います。
「柱と床の取り合い部分」には通常、専用部材や気密テープ、あとはコーキングなどで埋めるケースが多いみたいですが、我が家はそういった処理はしていません。
実際サーモカメラで見てみると、取り合い部分と思われる場所の温度が低いので少し不安な気持ちもありました…。
ただし我が家の場合、床断熱施工時点で気密テープでしっかり施工していただいていたため、柱と床の取り合い部分の気密施工はしませんでした。
現場監督
土台部分で気密処理したので、コーキング処理までは不要です。そこまでしなくても気密はしっかり取れますので。
ということだったので信じて任せました。
また床下点検口も高気密タイプのものに。
たいていの場合、特に指定しなくても高気密タイプのものになるかと思いますが、念のため確認しておきましょう。
本当は床下点検口は取り付けてから測定の予定だったんですが、トラブルがあって間に合わず…。(測定当日は、気密テープで塞いでいました)
④浴室の基礎部分
ここは私がずっとこだわってきたポイントですね。
断熱も省略されがちですが、せっかくの断熱が無駄にならないよう、気密施工までしっかりやっていただけるようお願いしておきましょう!
ちなみにこちらはTwitterでも何度も投稿しているくらいにはお気に入りポイントです。笑
浴室の断熱気密は結構頑張ったよ!✨
— ぽへ🔸住宅カンペ (@pohe_home) 2022年2月27日
✅側面とスラブ面も断熱!
✅基礎パッキンとウレタン吹付!
✅気密テープで隙間塞いで!
✅貫通部はウレタン吹付!
皆さんも是非お願いしてみましょう! pic.twitter.com/3GoLhmo8Pb
⑤玄関
玄関も通常であれば断熱が省略されてしまうので、まずは断熱をお願いしましょう。
その上で気密処理をお願いすることになるかと思います。
玄関ドアの下の部分については、ウレタン吹付けもお願いしましたが、以下のような理由でなしにしました。
現場監督
毎日通る場所で強度が必要なため、モルタルで埋めます(ウレタンは避けます)
施工の仕上がり上、玄関土間の周囲はスタイロフォーム施工しているものの、天板上10cm程は断熱材がない状態です。玄関下についても断熱欠損しているものの、影響としては大きくはないと判断しました。
とのことでした。
これだけこだわってきましたが、我が家の玄関は断熱欠損があります。これは事実です。気になる方はここも断熱材で埋めてもらえるようお願いしてみましょう!
本来であればうまく段取りを組まないとここが埋まらないまま工事が進むこともあるようです。監督さんにしっかりお願いしておきましょう!
⑥配線部
外部電源や太陽光、V2Hのための配線部分です。
配線は1本ずつの方が気密が取りやすいのは間違いないようです。うちの場合はまとめてやるほうがなれているとのことだったのでお任せしました。
以上、我が家が高気密を目指して施工していただいた内容を紹介しました。
こうやってみてみると、気密施工にもしっかり手間がかかっているんですね…。
うちの工務店でもこれが標準、すべての現場監督が理解している、というわけではなさそうなので、施主も勉強し、設計士や現場監督とも相談しながら高気密を目指していければいいなと思います。
やれることはやりきったのでいよいよ測定に進んでいきます!
測定の様子
測定準備
それでは実際の測定のようです。
(今回は断熱材を施工してくださった「日本アクア」さんがそのまま気密測定まで担当してくださいました。)
まずは窓に目張りをして、測定機器を取り付けていきます。
ちなみにうちはこの段階から少し大変でした…。^^;
- 測定機器をつけられる大きさの窓があまりない
- 測定機器を付けれる大きさでも窓が開かない(FIX窓が多い)
- 今回の測定場所は2階(階段が仮設状態)
などの条件が重なり、測定準備に苦戦してはりました。(すみません…)
測定本番
気を取り直して、いざ測定!
測定を開始すると、どんどん減圧されていって、その圧力差における通気量が計測されます。その通気量から住宅の隙間の大きさを算出する、というわけなんですね。
このタイミングで私は現場監督さんと、ウレタンとコーキングとティッシュを持ってパトロールヘ…!笑
測定時に空気の漏れがないかを確かめていきます。
換気口の穴などには手をかざすなどして、空気が入ってきていないか見てみます。
特にうちの南面の大開口は引き違いだったため、気密に関して不安だったのでティッシュをかざすなどもしてみました。
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引き違いでも、思いのほか空気は漏れてきていない…?
結構ティッシュがなびくかと思ったのですが、ここの気密は問題なさそうです。
コンセントや窓周りなども確認してみましたが、私では漏気は確認できず。
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(ティッシュでかい…笑)
これは期待できるのでは...?ワクワク✨
と、浴室あたりで監督さんが何やらゴソゴソとしているので見に行ってみると…。
浴室基礎の配管、一箇所塞げてなかったです💦
ちょっと、監督ぅー!💦笑
ちゃんとテープとコーキングで塞いでもらいました。
実際の測定シーンの動画も上げておきます^^
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すんなり終わるかと思いきや、まさかのエラー…!
この日は春一番が吹き荒れていて、測定時に風が入ってきてしまってうまく測定できないとのこと…。(現場監督が窓の外でダンボール持って風避けしてくれました…!)
その後も何度かエラーが続いたものの、最終的には業者さんが頑張ってセミオートで測定してくれて、何とか測定することができました!
数値が出た時の現場監督の安堵の表情と、
あんまり関心のなかったパートナーからの「え、すごいじゃん。」が
めちゃめちゃ印象に残っています笑
補足
ちなみに依頼した工務店の場合、
気密測定はオプションで10万円でした。(過去に実績なし)
それでも今回出た数値は C=0.24と超高気密...!
なんでこんな高気密ができたの?..?
と思って監督さんに聞いてみました。
どうやら監督は前職で高気密を売りにした工務店で監督をされていたらしく、C値は0.4前後の住宅を建てていたようです。今回の施工もほとんど監督自身が施工してくださったみたいでした。(大工さんは気密測定の機器を初めて見たと言ってましたし…。)
それならもっとはやく言ってよ…、と思いましたが、
変に期待させても、こちらもプレッシャーになるので…^^;
とのことでした。なるほどそりゃそうか。
本当に頼りになる現場監督にお願いすることができて、私は恵まれています。この人となら一緒にいい家が作れそうです。^^
ということで我が家の一大イベントだった「気密測定」、終始楽しむことができました。
これもひとえに、現場の大工さんや監督さんの努力によって非常に良い気密施工がされていたことが確認できたおかげです。今後の工事も安心してお任せできそうです。
(万一数値が悪かったらどんな空気になっていたことか…。少なくともこの記事はかけていなさそうです^^;)
皆さんも是非、気密測定をお願いして一緒に高気密住宅を作っていきましょう!
参加できるなら絶対したほうがいいですよー!(^▽^)
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- 気密測定はぜひやってもらおう!
- 気密施工は何よりも施工品質が大事!任せられる工務店を選ぶのも重要だけど、自分で見てみることをオススメするよ!
- 高気密の裏には監督や大工の努力が隠れています。ぜひそこをみんなにも感じてもらいたいな!
- 高気密はいくつかポイントがあるので知っておくといいよ!
以上です。
ちなみにクイズの答えは…!
A. キッチンなど床の貫通部!しっかり施工してもらおう!
でした~!
こんな記事も書いています。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
◆皆さんが素敵なおうちを建てられますように...◆