こんにちは。ぽへです◆
今回のテーマは「断熱にかかる費用」です。
以前の記事にも書いたとおり、私は訳あってローコスト住宅を選びました。
家づくりを始めるのと同じくらいから少しずつ家のことも勉強していき、高断熱で高気密な家を建てて快適に暮らしたい!と思うようになっていたのですが…。
ローコストなので断熱は最低限です。それよりもオプションで素敵な造作家具なんかいかがでしょう?
え、それならそのコストで断熱して快適な家がほしいです…。
という状態だったので、自分なりに必要な情報を調べながら断熱材やらなにやら考えて、時には工務店とヒートアップしながらもなんとか夫婦で納得できる仕様に持っていくことができました。
それまでの経緯や情報をまとめてみましたのでよければ参考までにご覧ください。
さて、今回のクイズはこちら!
Q. 私の工務店の標準仕様からHEATG1に変更するのに必要なコストは?
この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!◆
ローコスト住宅で高断熱って大変…!!
契約当初の断熱性能は?
さっそく契約時点の仕様を確認してみると…。
UA値=0.87 という記載があります!
なるほど、断熱等級4レベルってことですね。
さすがに標準の仕様が、省エネ基準レベルとは思っていなかったです…。
(この時点で工務店選びの雲行きがすでに怪しいことはお分かりいただけるかと思います…苦笑)
では次に標準の仕様も確認していきます。
契約時点の標準断熱仕様は?
工務店の標準の断熱構成を書いていきます。
ちなみに我が家は「床断熱」+「屋根断熱」です!
うーん、複合ペアの窓は悪くはないけど…。壁が心もとなさすぎる…。あとは玄関周りが大きな弱点になってそうだなー、って感じでしょうか。
勉強不足の私でも、
「壁はGW→ウレタン」「窓は樹脂がいいな」
など気になる点があったので、決して断熱性能に優れているとはいいがたいと思います。
(こういうことになるので、ハウスメーカーや工務店の標準仕様は必ず確認しておきましょう!)
それではここから最終的にどんな仕様になったのかを紹介します!◆
最終的にどんな仕様になったの?
着工合意した時点での仕様を書いていきます!
構成は同様に「床断熱」+「屋根断熱」です!
(変更箇所を 赤字 で示しています)
うーん、こうやって見るとほとんど変えましたね…。自分の中ではそんなにこだわりがなかったんですが、改めてみてみると全然違う仕様になりました。
工務店には、あまり採用実績がない「アクアフォームNEO」や「イノベスト」までお願いするなど無理を言いましたが、なんとか自分が納得できる断熱仕様までもっていくことができたかと思います。^^
※ちなみに「アクアフォームNEO」は断熱性能ではなく、結露対策として採用しました。
打ち合わせの中で、GWが標準なのに気密シートの施工実績はないようで、基本的にはアクアフォームへの変更を推奨しているようでした。
ただし「アクアフォーム(A種3)」の場合、条件を満たせば防湿層は省略できるんですが、念のため結露計算をお願いしたところ、そのような対応は行っていないとのことでした。
そのため、結露に対して万全を期すということで「アクアフォームNEO(A種1H)」にしました!ついでに断熱性能も上がってラッキーですね♬
断熱性能はどれくらいになったの?
それではこの仕様に変更してどれくらいの断熱性能になったのでしょうか。
外皮計算も工務店にお願いしてみたのですが、
「基本的には断っている。どうしても、という希望があれば費用として6~7万円、また工期も1ヶ月程度遅れることになります。」?
という返答が。
これはにさすがに「やります!」とは言えません。
困っていたところに、「けんちくしさん (@ikkkkkk111) 」の素敵なTweetを拝見。
外皮性能(Ua値)ですが簡易計算が多く数値が実際とは全然違うことがあります。よってアフター付きの外皮計算サービスやります!
— けんちくしさん (@ikkkkkk111) 2021年12月7日
●現在お家計画中で本当のUa値が気になる方
●提示されたUa値のセカンドオピニオンをしたい方
●もう建築しているが自分の家のUa値を知りたい方
詳しくは添付画像へ pic.twitter.com/1XJhi1VUbb
おおお!これはぜひお願いしたい!
ということでけんちくしさんに連絡。
快く引き受けてくださいました。
(けんちくしさん、お忙しい中ほんとうにありがとうございました。改めて御礼申し上げます!m(_ _)m)
そして計算していただいた我が家の断熱性能がこちら!
UA値=0.39!
私が住む地域は5地域なので、HEAT20 G1相当(UA=0.35~0.48)となりました!6地域ならG2レベルなので個人的には大変満足しています。
付加断熱もしておらず、またトリプルガラスにもしていませんがこれくらいの仕様には持っていけるんだ、ということが伝わればうれしいです。^^
フエッピーさんの計算シートで自分でもいろいろ計算してみましたが、やっぱり壁の断熱性能を大きくすると結構変わりますね。
単純に考えても正方形6面のうち4面を「壁」が占めているので寄与率は大きくなるんでしょうか。
断熱にかかった費用は?
それでは今回の記事の本題です。
ちなみに前提条件として、
- 建坪 30坪の総二階
- 吹き抜けあり
となっております、ご参考までに。
あくまで断熱関連のみの費用ですが、全部合わせると約150万円!
※屋根はアクアフォームLITEにしたので、NEOにするための+48万円は含まれていません。
※注意※
工務店・ハウスメーカーによっても得意としている断熱材・仕様が変わってきますのであくまで参考程度にしておいてください。
ただこれくらいのコストで、断熱等級4→HEAT20 G1にできるのであれば断熱性能に投資する意味もあるのではないでしょうか?
ローコストで高断熱はお得か?
さて、ここまでなんとか高断熱?といえるまでの仕様にはなってきたと個人的には手ごたえを感じているのですが、この問いに関しては、できないこともないが「お得」ではない。と考えています。
理由は主に次の2点です。
①施主の勉強が必須
これはローコストに限ったことではないかもしれませんが、施主がよく理解していないと、断熱にお金をかけるという話にもなることなく、家づくりが進んで行ってしまいます。
私のケースがまさにそうで、危うくスカスカの断熱性能になるところでした…。
提示されている家の性能を理解したうえで、もう少し快適な家が、冷暖房費を抑えられる家が欲しい!ということを営業や設計に方々に伝えなければなりません。
これが大変だと思う方ももちろんいらっしゃいます。そういった方は、「断熱に興味がないから安くしたい」人や、「断熱にはこだわりたいけど勉強するのはちょっと…」という人がいると思います。
前者であればローコストでも全然OKだと思いますし、後者なのであれば高断熱にこだわっている工務店を探して依頼する方が間違いないと思います。
勉強することが苦でなく、コストも頑張りたいという方が選ぶ道かもしれません。
②施工精度が不安
これもローコスト住宅にありがちなのですが、決まった仕様で大量に建築してコストを抑えている場合が多いので、施主が希望した仕様の施工実績がない、もしくはそもそもできない、などといったケースが考えられます。
私としては、家づくりにおいて重要な要素は
「施工品質」>>>「設計」「仕様」だと思っています。
希望する仕様になったとしても、丁寧で確実な施工ができていなければ結局スカスカの家と大差がなくなってしまいます。
これはハウスメーカーなどでも見られることもあるのでローコストが、と一概には言えないことかもしれませんが、イレギュラーには強くないのは事実かと思います。
なので仕様が決まっても安心せず、どんどん現場の方々とも話をする機会を作っていくのがいいのかなと思います。私も頑張ります!◆
いずれにしても、家づくりのことを勉強しておくことで、失敗のリスクは少しでも減らせると思います。
こちらの記事なども今後の工務店選びの参考にしてみてください。
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まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- 150万円で断熱等級4→HEAT20 G1にできました!
- HEAT20G1くらいであれば、現実的なコストで手の届く断熱仕様なんだよ!
- ただしローコストで高断熱を目指すならそれ相応の手間とエネルギーが必要になるよ!
- 自分のほしい性能と、それを実現できる方法をよく考えてみてね。そのためにも事前に勉強しておくのはオススメだよ!
以上です。
ちなみにクイズの答えは…!
A. 150万円!(参考値)
でした~!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
◆皆さんが素敵なおうちを建てられますように...◆