こんにちは。ぽへです◆
今回のテーマは「工務店を決める事前準備」です。
今の工務店とトラブルになるたびにふと頭によぎること。
なんでこの工務店を選んだんだろう…。
鳥取の田上さんからも心配されてしまう始末…。^^;
(お声がけいただきましてありがとうございます!何とかやっております!)
むしろ、ぽへさんはそこまで詳しいのにその工務店で大丈夫なんですか?
— 田上 知明🤔やまのすみか株式会社 (@yamanosumika) 2021年11月6日
床の厚み以前に、簡略計算で出てくるのは無しじゃないかなと。
トラブル(?)が多すぎて夫婦ともども疲労困憊しています。
しかし!
それでも契約違約金200万円や建築資材の高騰などを考えると、今の工務店で建てるのが一番コストは抑えられるのか…?でもこのまま信頼できない状態で…?
などとぐるぐる考えていても建築は進んで行ってしまいます。
多くの施主にとって、家作りが一回きりである以上、家を建ててもらうハウスメーカーや工務店も1つだけのはず。
「ここだ!」と思って決めても、打ち合わせを重ねていくうちに、
「あれ、こんなはずじゃ…?」となってしまうケースもありますよね。
先日Twitterでアンケートをしてみたところ、
半分を超える方から「後悔している点がある」との回答が。
工務店を決める前にこんなことしておけばよかった!っていうことありますか?
— ぽへ🔸住宅カンペ (@pohe_home) 2021年12月29日
工務店決め反省会としてこれから家建てる人の役に立てばと。
私は決める前にもっと性能について勉強しておけばよかったと思っています…!
(16%は「閲覧用」なので、それ以外で考えると70%以上の施主の皆さんが「後悔している」と回答していることになります…!)
やっぱり完璧にうまくいかないのが家づくりなんだよな、というのをしみじみと感じました。
そこで今回の記事では、
そういったケースをなるべく回避できるようにと、工務店を決める前に私がやっておけばよかったと思うことを書いていきます。
私が今の工務店と契約するまでの流れも併せて書いておきますので是非ご参考まで。
やっぱりご縁って大事ですよね!
まあ確かにそうなんだけど…。それだけで家づくりを任せるのはちょっとなあ…
さて、今回のクイズはこちら!
Q. 住宅会社を決めるうえで必要な要素は?
この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!◆
重い腰を上げて書き進めていきますか…!
私の工務店が決まるまで
私が現在の工務店で契約するまでの流れをまとめました。
ちょっとイレギュラー感があるのであんまり参考にはならないかもですが…笑
こうやって見ると、SUUMOに頼りっきりですね…。
自分の目や足でよい工務店を探そう、見つけようなんて発想はこの時はみじんもなかったです…。><
初心者は広告をよく見るSUUMOに行っておけば間違いはないだろうと考えるでしょうし、実際に私もそんな考えでした…。
またウッドショックという営業トークにのせられてしまったとはいえ、「ご縁」で契約してしまっているのも大きな反省点です。
この段階で「性能」や「仕様」などについて詳しく聞けていれば…!
ちなみに私たち夫婦は日本にありがちな「新築至上主義」でしたので中古は最初から選択肢になかったですね…。
こういった記事を見ると悪くなかったんじゃないかと思いますが。
(あきひとさん、記事引用させていただきました!)
家づくりを始める人がはまる罠
今となっては考えられませんが、「さあ、家づくりを始めるぞ!」と思った人がまず何をするかというと、個人的には「SUUMO」や「住宅展示場」あたりから家づくりをスタートする方が多いように感じています。
(あくまでイメージですけどね。それ以外から入った人はどういった経緯かをぜひ聞きたい…!)
そうなった場合に、次のような罠が待っているんですよね…。
①性能を知る機会がない
これは私が一番後悔していることです。
私個人としては、
「かっこいい家」<<<「暖かい家」
だと思っているので、何千万のローンを背負ってまで建てた家が夏は暑くて冬は寒い…、なんてことは我慢できないです。
「じゃあなんで工務店決める前に勉強しなかったのよ」といわれそうですが、そもそも前提として、新築はみんな暖かいという幻想を持っていたんですよねおそらく。
だから住宅展示場などでも外観や設備に目が行きがちになるし、営業マンも求められている情報には詳しくなる一方で、ほとんどの施主が気にしない「性能」という知識はおろそかになりがちなんじゃないかと思います。
自分で勉強しておくことで、最低限必要な性能などもわかってくると思います。その上で、自分が建てたい家を建ててくれる工務店を探すのがいいのではないでしょうか。
(ほんとは勉強しなくても十分な家が建つのが望ましいのは言うまでもないですが…)
こんな無知の状態で家を建てれば、
「断熱性能4」をクリアしています!!
という言葉にもしっかり納得してしまうわけなんですよね。
今は自分で勉強したのと、工務店の協力もあって、なんとか希望する性能になってきましたが、もともと標準で叶えてくれる工務店を選んでいれば別のことにエネルギーや時間を使えたな、とも思っています。
(私は家の性能について勉強していくことが負担ではなかったので、それはそれでさみしいかもしれませんが…^^;)
②設計事務所やスーパー工務店などを知る機会がない
これも厄介なポイントです。
SUUMOなどの仲介業者に紹介してもらえる会社は大手であったりと、広告に費用をかけられる会社がほとんどです。すると、例えば地元工務店など少人数でやっていて年間棟数に限りがあるところなどはSUUMOでは紹介されないんじゃにでしょうか。
そうなってくるとどうしても選択肢に偏りが生じてくるんですね。その中から選ぶから、性能は近しいものになってきたり、最後は外観で選ぶことになったり…。
そういったメーカーだけでなく、設計事務所やスーパー工務店も選択肢に入れながら比較検討できれば、施主としてももう少し幅も出てくるかと思います。(性能、意匠、コストなどなど)
やっぱり視野を広く持つことは重要です。
③営業マンしか情報ソースがない
住宅展示場や初めての打ち合わせなどの時に営業さんからいろいろお話しいただけるかと思います。
その時点でこちら側としては全くの素人なので、基本的には営業さんの話す内容がすべてです。
でも気を付けてください。
何千万もする買い物、営業一人の話だけで決めてしまって大丈夫ですか?
さすがに一人の話で決めるケースはまれだと思いますが、自分でも調べてみてから納得して決断する方が後悔しにくいと思います。
最近では展示会行く前に勉強していく施主の方も増えているようですが、それでもまだマイノリティです。
話を聞く前でも後でも、自分で調べる習慣を。
④家を建てることが目的になってしまう
住宅展示場や打ち合わせなどに行って、家を建てるんだ、という気持ちが強くなってしまい、後に引けなくなるパターンです。(私もハマりかけました)
これのまずいことは、自分の理想の「家」しかイメージがなく、家での「生活」への思慮が足りていない場合が多いような気がします。
マイホームという言葉に惑わされず、自分が家を買って実現したい「暮らし」にフォーカスすると、必要や性能やお願いしたい工務店のイメージがわいてくるのではないでしょうか。
これについては工務店が決まってからでも十分修正は聞くことですが、よりスムーズに進められると思います。
まあハマる罠をいろいろ上げましたが、これらは
「ある程度の知識」と「広い視野」をもって選択できれば大きな失敗はないと考えます。
工務店を決める前にやっておいた方がよかったこと
それでは「ある程度の知識」と「広い視野」のためにどんなことをするのか。
次のようなことをやっておくと、「こんなはずじゃ…?」ということが少しでも減らせるんじゃないかと思います!
Ⅰ.書籍やYouTubeで勉強する
プログラミングなど様々なことがSNSなどを通じて勉強できる時代ですから、家づくりも営業マンの話だけではなく、YouTubeなどを活用して勉強しましょう!
私も入り口はYouTubeでした。
参考までに、私にきっかけをくれた動画や書籍を紹介しておきます。
「家づくりの知識」 オガスタ新潟の社長チャンネル
これから家づくりを始める方に、各要素を丁寧に解説してくださっています。
兵庫、大阪で高断熱高気密住宅専門の建築家集団 松尾設計室
私の高性能住宅へのきっかけと、考え方の基礎を学んだチャンネルです。
家づくり せやま大学【ちょうどいい塩梅の家づくり】
「ちょうどいい塩梅」の家づくりを目指す。今となっては少し物足りない部分もありますが、初学者には結構はまる人もいるかもしれません。
ちなみに私の高性能の入口は「せやまさん」です。(1つめの工務店に「せやま基準」を持ち込んだ程度にはハマってました)
エコハウスのウソ2
住宅関連で初めて手に取った書籍です。高断熱・高気密の入門書としてもベストバイだと思っています。
▼気になる方はこちらからどうぞ!▼
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Ⅱ.断熱・気密・耐震を知っておく
これは各個人によるところがあるのですが、この3要素はもう必修レベルで全施主が知っておくべきだと思っています。
上記のチャンネルや書籍、もしよろしければ私のカンペなどを参考にぜひ一度ご自身で調べてみることをオススメします。ほんとに。
▼私のカンペをまとめた記事です▼
Ⅲ.宿泊体験など経験してみる
これはやっておくといいとコメントいただきました!快適さがどれだけ心地よいかきっと「体感」できると思います。
やっぱり体感って大事で、断熱や空調によってこんなにも「快適」になるんだ、と知っておくだけでその快適さが実現できる家づくり、という明確な指針ができると思います。あとはその指針を頼りに、実現したい快適さを叶えてくれる工務店を探していけばOKなのでは!
(※私も未経験者ですので、しておけばよかったと思っています)
Ⅳ.自分の地域の工務店を自分で探す
これは結構ハードルが高いかもしれないですね。
家の性能を求めるのであれば、「パッシブハウスジャパン(PHJ)」などの団体に加盟している工務店などに依頼してみるのもいいかもしれません。
最近ですと、「構造塾」家づくり応援・業者マップを活用されている方も聞いたことがあります。
勉強を始めた頃って、なかなかこういった情報にたどり着けないんですよね…。
そのようなこれから家づくりを始められる方々への情報アクセスの難易度を下げて、情報の非対称性を解消していくことが今後の課題ではと思います。
Ⅴ.候補のHM・工務店のHPを見る
気になっているものがあったら簡単にでも調べませんか?
例えば家具や家電を買う場合、
- どんな機能があるのか?
- どれくらいの価格・相場なのか?
- デメリットなどはあるのか?
- ユーザーの声は?
など、いろいろ調べることもあるかと思います。
しかし住宅になると、あまり調べることもなく営業マンの話だけで契約、なんてことになっているケースも少なくないように感じます。
家電の何十倍、何百倍もする金額の契約です、もっとお願いする会社のことは知っておきましょう!
例えば、
- 施工事例(外観、素材)
- 断熱・気密・耐震に関して記載があるか
などは見ておくとある程度線引きができるかもしれません。
やることとは少し違うけど…
「そんなの知らなかった!」
「うちのメーカーはやってくれるはず!」
「こんなはずじゃなかった!」
というのは勝手ですが、
「自分たちが一生かかって払うほどの金額を、その程度の知識で預けていいのか?」
ということは今一度考えてみてみてもいいのではないでしょうか。
「知っていてやらない」と「知らなかった」は天と地ほど違います。
やらずに損するより、やれることをやってから取り組んだ方が家づくりにかかわらず、トラブルも回避できますし、少しは広い視野を持てると思うんですけどね…。
事前知識なしで注文住宅を建てるのも結構ですが、結局「後悔」の念が大きくなるだけのような気がします。
あとは今回のアンケートで回答いただいた内容にもありましたが、「そのハウスメーカーや工務店を信頼して任せられるか?」は本当に重要な要素だと思います。
建築会社毎にやっぱり良いところはあるんですよね😌こればっかりは色んな会社をみてみないことにはわからないなと。
— なゆ@じっくりコトコト (@nayutame) 2021年12月30日
私にとっては信頼関係を築けるかが一番重要でした。施主に真摯に向き合ってくれるかどうか。どこか信頼できないと感じてしまうと、家づくりが苦しくなると思うんですよね😅
そしてその工務店や営業が信頼できるかどうかを見極めるためにも、自分で少しでも家のことや業界のことを知っておくことは少なからずプラスになってくれると信じています。
そうした中で、一緒に家づくりができるパートナーを見つけられたら、本当にいい家が建てられるんだと思います。
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- 自分の家やお金を守るためにも勉強しておくことをオススメします!
- 建てるなら暖かくて快適な家がいいよね。そう思う人は自分でも勉強してみるが吉!
- 営業マンの話を鵜呑みにはしないでね!やっぱり知らないことには質問もしにくいよ!
- 視野を広く持ったうえでの判断を!
- 何よりも大事なのは「信頼」。一緒にいい家づくりができるパートナーを見つけられますように。
以上です。
今から夢をもって家づくりを始める方々にこの文章が届きますように。
今後、一人でも「知らなかった」で後悔する人が減ることを切に願っています。
(そのためには、ハウスメーカーや工務店側にももっと頑張っていただきたいんですがね…。)
ちなみにクイズの答えは…!
A. 信頼して任せらるかどうか!
でした~!
(ちょっといつもとテイストちがいますがご容赦ください…)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
◆皆さんが素敵なおうちを建てられますように...◆