今回のテーマは「子育て×高性能」です。
こんにちは。ぽへです◆
今回の記事では、子育て世代が高性能住宅を建てることに関する記事です!◆
子育てするなら動線は大事ですね!
それも大事!でも動線以上に「住環境」では?
今回は私たち夫婦が高性能住宅での子育てを通じて感じたメリットなどを書いていきます。よければ最後までご覧ください。
さて、今回のクイズはこちら!
Q. 冬の推奨室温って何℃だろう?
この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!◆
ぜひ子供にも快適な住宅を…!
子育ての現状
2022年5月、引き渡し後に娘が生まれました。
(記事執筆時点でもうすぐ9ヶ月です。)
この半年間で感じたメリットなどをまとめていきます。
※ただし、ぽへ家は次のような前提です。
- 賃貸などでは子育てをしたことがなく、高性能住宅での子育てしか知らない
- 間取り決める時点では育児に関して何にも考慮していない
- まだ8ヶ月なので、それ以上の子供のことはわからない
そのため、性能面でのメリットが中心になっている点はご承知おきください^^;
子育てで推奨される環境
東京都の資料
赤ちゃんへの負担を考慮して、室内外の温度差が5℃以内になるように推奨されています。
赤ちゃんは体温調節機能が未発達なので、温度差には弱いです。そのため外気温との差をなくして、負担を軽減するのは非常に重要です。
しかしながら、夏季に外気温から4~5℃の温度差となると、夏場は32℃くらいで過ごさなければならないので現実的ではありませんね。(というよりもあまりにも劣悪な環境では…?)
また下の資料では、暖房時は20℃前後を推奨しておりますが、個人的にそれでは寒いです。せめて22℃くらいを推奨してほしいです。子供のほうが体温高いのであればなおさら...。
温度差による負担を懸念するのであれば、高断熱にすることで室内の温度差はなくせるのではないかと思います。
海外での基準も参考に
次に海外ではどんな基準になっているのでしょうか。
こちらは「英国保険省年次報告書」に示されている室温の基準です。全国民にとっての室温ですね。
推奨室温は 21℃!
個人的にはちょっと低い気もしますが、まあ低室温が健康を脅かす、ということを喚起している点はさすが欧州だなと感じます。
我が家の実測データ
それではこれらの基準を基に、実際の我が家の温湿度を見ていきます。
まずは夏の時期です。
外気温が38℃以上あった日でも、洗面脱衣所からリビングまで温度差・湿度差がほとんどなかったです。
またエアコンによる除湿もうまくいっており、湿度も適切に保つことができました。
続いて冬の時期です。
12月時点のデータではありますが、エアコン一台でおおよそ均一に温度を保てている印象です。
推奨室温の21℃はキープできているようです。
湿度も、40-60%を維持できています。
賃貸のころのデータはこちらの記事をどうぞ。
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高性能住宅にすることで、自分達だけでなく、子供たちの快適や健康につながればそれは素晴らしいことだと思うんです。
高断熱のメリット
それでは住んでから子育て始まった私が感じている、高断熱住宅メリットを4つ紹介します。
① 暑くない、寒くない
赤ちゃんにも両親にもこれが一番ありがたいです。特に乳幼児は、まだ体温調節がうまくできないために温度管理が非常に重要になってきます。
こちらの記事でも冬の寒さはストレスになっているようなので、これがなくなるのは有益だと思います。
冬の悩みで最も多かったのは「冷え」(54%)で、男性の42%、女性の67%が悩んでいると回答。地域別では滋賀県・熊本県が66%と最も多く、少なかったのは富山県の38%だった。
次からは、子育てにおいて高断熱にしてよかったケースを2つ紹介します。
(1)お風呂
お風呂、本当に暖かいんですよ。
賃貸や実家の時は、冬は本当に寒くて、ずっとシャワーを浴びていないとお風呂に入れませんでした。(この状態でどうやって赤子をお風呂に入れるんだろう...?)
一般的な環境だと、やっぱり洗面や浴室、トイレなどが冷えやすいようです。
でも我が家は脱衣所までも温度が一年中安定しているおかげで、自分にはシャワーが当たらなくても寒くなく、ゆっくり娘をお風呂に入れることができます。
また脱衣所が非常に寒いと、お風呂から上がった時の温度差が負担になるかもしれませんし、赤ちゃんが湯冷めしないようにせかせかすることもあるかと思います。
高断熱高気密住宅にすることで、そういった心配や負担を減らせると思います。
ちなみに娘は12月(外気温0℃くらい)でも風呂上りもニコニコしてくれています。私たちにとっても大変良い環境です。
(2)着替え
着替えの時も赤ちゃんも寒くないし、保湿クリームやおしりふきでヒヤッとなることもあまりありません。
また寒くないので赤ちゃんに重ね着をさせずに済むので、温度調整が楽ですし服の数も減らすことができます。(可愛いのはいっぱいあるので収納できるならいくらでも欲しくなるのは別として…。^^;)
あと個人的には室内で厚着はさせたくないです。
服の着せ過ぎがSIDS(乳児突然死症候群)の要因のひとつ、とも言われているので、そういった点からも、部屋の温度を保ち、服を過剰に着せる必要のない環境は必要だと考えています。
まあ厚着というのは例えば「フリースのパジャマ」とかになるようですが、家が暖かいおかげでそういうものを着る必要もなく、間接的にリスク軽減できていると思います。
② 外からの音がほとんどない
これはぜひ体感していただきたいのですが、高性能住宅は家の中が静かです。空気は少し涼しく、余計な音がありません。
我が家の引き渡しの際も、良い意味での「洞窟」といいますか、おこもり感が感じられました。これはぜひ、引き渡しの際に感じていただきたいです!
なので例えば、
- 車の音などで赤ちゃんがぐずることもありません。(賃貸は深夜にバイクの音がすごくて、自分たちも寝れませんでした💦)
- 大雨でも雨音はほとんど聞こえないので、びっくりして赤ちゃんが泣きだすこともないです。
初めての子育てながら、自分たちのペースで子育てに集中できる環境なのは助かっています。
ただしさすがに「雷」とか、「カエルの鳴き声」は聞こえます。笑
我が家は周囲に田んぼが多い自然豊かな土地なので、こればかりはしょうがないですね。^^;
③ 体調もよくなる(?)
この私が、新居に引っ越してから一度も風邪をひいていません。
(ちなみに私は昨年までは夏と冬の季節に変わり目に、必ずと言っていいほど体調を崩していましたが、引っ越してからは特に体調不良もなく、元気に過ごせています)
両親にそのことを先日LINEしたらめちゃくちゃ驚かれました。笑
子育てにとって、体調管理ってめちゃ重要で、ワンオペの時に体調なんて崩せないんです。だから子供生まれる前に体調崩したらどうしよう...。とめちゃくちゃ気にもんでいました。
だから風邪をひかなくなったのは本当に感動しています。私だけのケースかもですが、家が暖かいことによる健康へのメリットを痛感しています!
また娘も、夏の時期にもかかわらず汗疹もほとんどなく、定期健診の際に看護師さんにきれいな肌だね、と驚かれていました。
実証することは難しそうですが、暖かい家・夏も適湿な環境が健康に与える異教というものは何かあるような気がします。
④ 気持ちに余裕ができる
今までのメリットに通ずるものもありますが、冬でも部屋が暖かいので、「寒くないかな」とか「早く服を着せないと...。」などの焦りがないです。12月上旬でも肌着一枚で這いずり回るような状態なので、着せたり脱いだりが煩わしくないですし。
またあくまで「戸建て」の話になりますが、賃貸とは違って子供が泣いたりわめいたりしても遠慮なくあやせるのはめっちゃいいです。私たちは賃貸での子育て経験はないので、あくまで想像ですが、赤ちゃんが夜泣きしたときの心苦しさというか、「早く泣き止んで...!」という気持ちは計り知れません。
その点、戸建てならば大きな声で泣かれても気にしなくてよいので、赤ちゃんのことをよく見ながら対応できているように思います。
とこのように、子育て世代にとって「高性能住宅」はとても大きなメリットがあるように考えています。ぜひ、積極的に住宅の高性能化を検討してみてほしいですね!
ただしメリットばかりではなく、気になる点もあります。
デメリット
私が思うデメリットは次の2つです。
① 静かすぎるのでちょっとした音が響く
静かすぎるゆえのデメリットでしょうか。
例えばお風呂のお湯を張り終わった後の「お風呂が沸きました♬」や食洗機の音などは意外と寝室でも聞こえます。
せっかく寝かしつけたのにびっくりして起きてまた泣き出す、というケースが何度かありまっした。(慣れてほしいのだけれども...。)
もちろん間取り的なものもありますが、我が家はエアコンで家全体を空調しているため、ドアなどは開けていることが多いです。そのためより音が聞こえてしまいやすい、というのもあるかと思いますが。
ただ断続的な音は平気みたいで、洗濯乾燥機の稼働音などは割と寝てくれます。これは個人差なのでどう感じるかだと思いますが、少し気になります。
② 親世代には理解されにくい
ここは難しいところなのですが、高性能の住まいと、我々の親世代が住んでいる住宅とでは常識が異なる点があるんですね。
昔の住宅は通風による換気が主流でしたし、断熱気密を意識している住宅もほとんどなく、除湿もできないのでカビのようなにおいがこもる...。それでまた窓を開ける...。などの生活が主流のように思います。
私の実家も、夏は窓開けて扇風機、外の空気が気持ちいい。などの生活を送っていたのでこの考えはよく理解できます。
友人や知人の話を聞いていても、
「朝起きたらますは窓を開けて換気」
「エアコン冷房は身体が冷えるからよくない」
などの声を聞きますね。
実際に、義両親が夏に初めて我が家に来てくださったとき、
朝起きたらリビングの引き違い窓が開け放たれていたこともありました。笑
「朝は空気の入れ替えが重要」とのことで、善意でやってくださっていることは重々承知しています💦
まあびっくりしましたが、せっかく孫の顔を見に来てくださったのに私たちの住まい方を押し付ける必要もないので、何事もなく締めましたが...。
秋頃に来てくださったときも、
寒いと思ってフリースのような寝間着を持ってきたら、思いのほか暖かくて、ちょうどいい寝間着を買いにわざわざ近くのユニクロまで...。なんてこともありました。(事前にそこまでいらないですよ、といったのに...。)
私たちの両親はどちらも遠方に住んでいるので、一緒に生活する時間は比較的少ないのですが、例えば二世帯住宅を建てて一緒に住む場合に、高性能にしたい、とかになると苦労するかもしれません。
所感
メリットとデメリットをまとめてみました。私にとっては、今回あげたデメリットよりも、圧倒的にメリットの方が大きいと思っています。
親世代をはじめとして、高断熱高気密住宅を知らない方が圧倒的大多数だと思っています。そんな中で、理解していただくにはやはり「体感」「体験」が重要なのではないかと思います。
魏両親も、「次に来るときは、もう少し着替えとかも減らしてくるね、」とおっしゃってましたし、理論立てて離されるよりも、体感してもらうことが一番効果があるのだと実感しました。
そうやって高性能住宅が増え、子育て世代が子育てしやすい環境づくりにつながればと、新米子育て世代としては願っています。
注文住宅を建てる以上、自分たちが「好きな」家を建てることはもちろんですが、
長く住まう空間になるのであれば、子供たちを含む、自分たちが「快適な」家をまずは目指してみるべきなのではないでしょうか。
皆さんの家づくりの一助になりますと幸いです。
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- 乳幼児の子育てでは温熱環境が一番重要だよ!冬でも21℃以上の室温を目指そう!
- しっかり断熱して年中快適な温熱環境を!
- 高性能住宅は静かで子育てに集中しやすいけど、その分室内の生活音は結構響くよ!(※間取りによる)
- 親世代とのギャップは大変かも!そういう時は体感してもらうのが良いかも。
- 誰に言われようとも、自分と子供の快適な暮らしを優先してみてね!
以上です。
ちなみにクイズの答えは…!
A. イギリスは21℃!日本は20℃~って言われてるよ!
でした~!
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
◆皆さんが素敵なおうちを建てられますように...◆