◆住宅カンペブログ◆

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◆快適さを視覚化してみた ~2022年夏季編~



 

 

 

今回のテーマは「温湿度の実測(夏編)」です。

 

 

こんにちは。ぽへです

 

新居に引っ越してからの3ヶ月、温湿度のログをざっとまとめたので記事にしました!

 

 

夏はやっぱり昔ながらの「通風」で快適ですね!電気代もかからないですし!

うーん、それは前から「?」だったんだけど…。今回のデータ見てみてくださいな。笑

 

 

 

高性能住宅の快適さってどんな感じなのか?

「快適プロット」なるものを作成して検証してみたのでよければ参考までにご覧ください。

 

 

 

さて、今回のクイズはこちら!

Q. 天井裏、床下、外気で一番快適指数が低いのは?

 

この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!

 

 

 

 

夏は除湿。はっきりわかるんだね…!

 

 

 

 

 

我が家のSwitchbot

まずはじめに、「SwitchBot」を7台セットしてます。

我が家のSwitchbotたち(一番右は賃貸からの古参)

 

 

 

設置してる場所は次のとおりです。

  • リビング(1F)
  • 寝室(2F)
  • 洗面脱衣
  • 玄関
  • エコキュート横(外気、東北東)
  • 屋根裏(点検口上)
  • 床下(点検口下)

※ちなみに我が家は床断熱屋根断熱です

分布(1F)

分布(2F)

 

アプリではこのように設定しています^^

Switchbot アプリ画面 ※床下は画面外にいます笑

 

これらを使って、梅雨から夏にかけての温湿度データをとったので適度に加工して見ていきたいと思います。

 

 

 

 

温湿度環境(梅雨~夏)

実測値の前に我が家のスペック。参考にしてみてください。

  • 延床30坪、総二階
  • Ua=0.39、C=0.24
  • ガルバリウム外壁屋根、太陽光積載
  • エアコンは2階ホール1台運用(白くまくんWシリーズ10畳用)

 

ここからは実測データを見ていきます。

5月~6月

(上)温度、(下)絶対湿度

7月~8月

(上)温度、(下)絶対湿度

 

 

だいぶ見にくいグラフですみません…。

 

 

青線が外気なのですが、この時期は外気温の高低にあまり左右されず、室内はある程度一定に保たれていることがわかります。梅雨から夏にかけては「高温高湿」な気候が続くので、家の中は冷房または除湿が必要になってきます。

住宅の断熱性能を高めることで、外気の影響を受けにくくし、少ない冷房負荷(平たく言うと”電気代”)で室内を快適に保つことができます

 

 

夏本番になってくると、日中の室内と、夜間(24時以降)の外気が同じくらいになります。夜になってやっとやや快適か?となるくらいですね。夕涼みなど、夏の夕暮れの涼しさを表現したものがありますが、最近は夕方は涼しくないです。^^;

外気温の環境をよく受けてしまうような環境では夜も寝苦しくなってしまいそうです。

 

 

 

また湿度に関しては、外気に引っ張られがちですが、5月6月の時期は外気との大きな差はない、といったところでしょうか。

7月あたりから湿度が本気出してきますね。

 

湿度の方が外気に引っ張られやすい分、コントロールの難易度も高く、エネルギーも消費する印象があります。

 

 

 

 

室内環境

それでは次に、室内環境をかいつまんで見ていきます。

:リビング、:寝室、:洗面、:玄関)

(上)温度、(下)絶対湿度

(上)温度、(下)絶対湿度

 

5~6月よりも、7~8月の方が各部屋間の温度差が少し開いているような気がします。気温が高くなってくるほど、各部屋の温度差は大きくなっているようです。

 

 

我が家の場合、気温が低い順に

寝室<リビング<洗面<玄関 となっています。

 

 

湿度のピークのようなものがあるのは、入浴または洗濯乾燥だと思われます。洗面の湿度が上がって各部屋も上がる、といった動きになっているようです。

湿度は気温が高くなっても各部屋ごとの差は大きくならない印象ですね。

 

 

 

 

ただしこれらの空間がどれくらい快適さを維持できているのかはこちらのグラフからはわかりにくいのが難点ですね…。

 

 

 

 

快適さを視覚化する

そこで、「快適プロット(by ぽへ)」を作って快適さを視覚化してみました。

 

ここでいう「快適指数」とは、

測定点のうち、快適だとする温湿度内に入っていた割合

を示すこととします。

 

つまり、快適指数の数字が大きいほど、安定して快適な空間になっている、ということになります。

 

※なお今回の検証では、以下の条件を快適指数の算出に用いました。

  • 温度:24 ~ 28 ℃
  • 相対湿度:45 ~ 55 %
  • 絶対湿度:8 ~ 14 g/m3

※28℃55%で14.97 g/m3、24℃45%で9.80 g/m3を参照した。

 

 

それでは見ていきます。

 

 

 

外気温

まずは梅雨から夏にかけての外気温を見ていきます。

快適プロット(外気温)

 

うーん、すごい環境!

95%近くは快適な環境から外れているってことですね。

 

 

ここまで高温多高湿な空気は、なるべく入れに入れないようにしたいですね…。こういう時期にも第一種換気は役立ってくれると思います。

(個人的には、右の絶対湿度のグラフが空気線図と同じ形になっていてちょっとテンション上がりました…!当たり前のことなんですが。苦笑)

 

 

少なくともこのデータから、

夏は通風して室内を整える、というのは間違っている

とは言えると思います。

 

 

 

通風が絶対悪とは言いません。

しかし熱中症が増えてきている昨今、今までと同じ住まい方では体への負担が大きいことを重々理解した上で提案されるべきだと思いますし、

そもそもこのデータから通風は住環境には向いてないよね?となってくれればいいなと思います。

 

 

熱中症で入院しても誰も責任とってくれませんし…。

 

 

 

 

リビング(1F)

それではこのような外気温の中、我が家はどうなっているのか?

室内環境、まずはリビングから行きます。

快適プロット(リビング)

 

快適指数は約7割となりました。

あっついこの時期の7割を快適に保てているのは素晴らしいじゃないでしょうか!(自画自賛

 

高湿側に外れているのは、おそらく入浴や洗濯によるもの、低温側に外れているのは夜間だと思われます。(特に5月6月)

 

 

断熱気密をしっかり施工していただくことで、真夏でもエアコン一台で快適にできる室内環境を作ることができるようです。

 

これって素晴らしいことじゃないでしょうか…?

 

 

 

 

寝室(2F)

次は2F 寝室です。

快適プロット(寝室)


快適指数はリビングよりも低値になりました。

傾向として低温側に外れていますが、これは冷房によるものですね。

 

我が家は2階ホールのエアコン1台で夏は空調しており、2階を冷やしてその冷気を1階まで回す、という方式(F式)をとっています。

そのため1階と2階には温度差が生じます。しかしこれは想定通りの結果なので、冷房計画がうまくワーク行っているようでなによりです。

 

 

 

 

洗面脱衣

続いて洗面脱衣です。

私は除湿機は使わず、エアコン一台で除湿していますが果たして。

快適プロット(洗面)

 

快適指数はリビングよりも低い値となりました。

 

しかし思っていたほど劣悪な環境にはなっていないようです。

温度環境はリビングと同程度、また湿度が高く振れている結果となりました。

 

我が家の洗面脱衣はキッチンの裏側にありますが、基本ドアは開放しています。

ちなみにドアを閉め切って洗濯するとこんな感じで湿度に大きな差ができます

f:id:pohe_home:20220906201705j:image

 

 

洗面脱室の用途上、どうしても入浴や洗濯乾燥によって湿度は上がってしまうのでその点はしょうがないですが、

  • エアコン一台でもこれくらいの温湿度管理は可能
  • これくらいの環境であれば部屋干しはサーキュレータで簡単に乾く

ということはみなさんにもっと知っていただきたいです。

 

 

 

玄関

お次は玄関です。

土間断熱+イノベストD50と断熱にこだわったエリアですがどうなるか。

快適プロット(玄関)

 

思った以上に環境としては良くないですが、外気に一番近い玄関でもこれくらいに収まっている、と捉えるべきなのでしょうか。

 

 

 

ここは採光のために付けたFIX窓から、西日がガンガン入ってきます。

玄関の採光窓

夏の夕方には、我が家の玄関は30℃近くまであがります。

玄関の採光を悩んでいる方、玄関の方角と窓の大きさには十分お気をつけください!

 

 

 

加えて、間取り的な一面も。

洗面の湿度は玄関まで移動する?

 

我が家の間取りは、ウォークスルーのファミリークローゼットを挟んで玄関と洗面が繋がっています。そのため洗面の湿度が玄関に移動しやすいんだと思われます。

 

さらには洗濯機を回しているときは、音の関係でリビング間のドアをほぼ閉めているため、リビングと切り離された上に高湿になりやすい、ということがあると考えています。

 

 

これは玄関と洗面脱衣のプロットの形が近いことからもそう考えられると思います。

快適プロット(洗面)

 

 

 

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ここからは番外編です!

物好きな方はご覧下さい。笑

 

 

 

番外編① 天井裏

屋根断熱の夏場の天井裏、どうなっているのか…。

快適プロット(天井裏)

 

思っていたほどの環境ではありませんでした。

ただし我が家の場合、外気の熱はある程度防ぐことができても、湿度はコントロールしにくい、という感じになっています。

 

住環境ではありませんが、建材の耐久的にも湿度をコントロールする方法を考えたいですね。

個人的には、天井裏からガラリを設けて、冷房用のエアコンの上に落とすのとかはどうかな、と考えていますが天井裏の埃などが落ちてきそうでちょっと踏み出せません…。

 

 

 

番外編② 床下

続いては床下です。

床断熱のため、基礎内は外気ツーツーの床下。湿気が気になるところではありますが果たして…。

快適プロット(床下)

でました、最低指数。

日射がないのでこの時期でも低温側に外れています。またどうしても通風などによる乾燥は難しいので、湿度も高くなりがちです。床断熱だと基礎内はこんな感じなんですね…。

 

 

除湿しようにも外気とツーツーなので、JOTOの基礎パッキンを信じるしかないですね…。

 

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今季のデータは以上です!

 

今までなんとなくログとってましたが、自分でデータいじってみるとこうやって見えてくることもあるんだとしみじみ。

これからも温湿度ログは大事にしていきたいですね。

 

 

 

また3ヶ月くらいデータ取ってみて、「夏~秋編」として記事にしたいと思います。

 

 

 

 

まとめ

それでは今回の記事をまとめます!

☆POINT☆
  • 夏は高温高湿の温湿度環境、住宅の高性能化によってその影響を軽減することができるよ!
  • 夏場の「通風」は避けたほうが良いよ!(通風を進めてくる人の話は参考にしないほうがいいかも💦)
  • 快適プロットで自分の家の快適さを表すことができたよ!

以上です。

 

 

 

ちなみにクイズの答えは…!

A. 意外にも床下!外気もほとんど快適ではなかったけどね。

でした~!

 

 

 

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

皆さんが素敵なおうちを建てられますように...