◆住宅カンペブログ◆

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◆快適さを視覚化してみた ~2022年中間期編~

 

 

今回のテーマは「温湿度の実測(残暑~中間期編)」です。

 

 

こんにちは。ぽへです

 

中間期の温湿度のログをざっとまとめたので記事にしました!

 

 

秋になりましたね。やっぱり昔ながらの「通風」で快適な時期になりましたね!

うーん、今回のデータだと、一概には言えない気も...。笑

 

 

 

高性能住宅の快適さってどんな感じなのか?

「快適プロット」なるものを作成して検証してみたのでよければ参考までにご覧ください。

 

 

「夏季編」の記事はこちら!

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さて、今回のクイズはこちら!

Q. 中間期のリビングの快適指数はどれくらい?

 

この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!

 

 

 

 

夏は除湿。じゃあこの時期は…!?

 

 

 

 

 

 

 

我が家のSwitchbot

まずはじめに、「SwitchBot」を7台セットしてます。

我が家のSwitchbotたち(一番右は賃貸からの古参)

 

 

 

設置してる場所は次のとおりです。

  • リビング(1F)
  • 寝室(2F)
  • 洗面脱衣
  • 玄関
  • エコキュート横(外気、東北東)
  • 屋根裏(点検口上)
  • 床下(点検口下)

※ちなみに我が家は床断熱、屋根断熱です

分布(1F)

分布(2F)

 

アプリではこのように設定しています^^

Switchbot アプリ画面(※床下は画面外にいます笑

 

これらを使って、9~11月にかけての温湿度データをとったので適度に加工して見ていきたいと思います。

 

 

 

 

温湿度環境

ここからは実測データを見ていきます。

実測値の前に我が家のスペック。参考にしてみてください。

  • 延床30坪、総二階
  • Ua=0.39、C=0.24
  • ガルバリウム外壁屋根、太陽光積載
  • エアコンは基本1台運用(冷房:Wシリーズ10畳用、暖房:Dシリーズ6畳用)

 

9月

(上)気温(下)絶対湿度

この時期は冷房(除湿)→無暖房 と気候の変化が続いています。

今年の9月は残暑が見られていたものの、下旬には一気に気温が下がっていってしまいます。すこし秋が短く感じたのはこういった変化もあってでしょうか。

 

 


10月

(上)気温(下)絶対湿度

秋口で気候が落ち着くかと思いきや、緩やかに寒くなっていっています。あ、秋が終わってしまう😿

(時々リビングの気温が跳ねているのは直射日光が当たっているためです💦)

 

 

ちなみに2022年の「無暖房チャレンジ」は10月27日をもって終了しています。

ぽへ🔸住宅カンペ on Twitter: "はい、無暖房チャレンジ終了です🍁 この気温で曇ってしまうと、うちの性能では無理でした!⛅️ (昨晩から4℃下がりました😨) ◀️リビング 外気温▶️ しばらくは間欠運転で様子を見てみます!✨ #無暖房チャレンジ #221027終了 https://t.co/9Vnjnfj2uf" / Twitter

 

 

11月

(上)気温(下)絶対湿度

11月にもなるとだいぶ寒くなりました...。

この時期は1階リビング横の6畳用エアコン一台で暖房しています。

外気温が10℃前後で推移していても、快適な温湿度を維持できています。

 

 

 

これらのグラフからもわかるとおり、この時期でも外気温の高低にあまり左右されず、室内はある程度一定に保たれていることがわかります。

 

 

夏だけでなく中間期のような季節でも、住宅の断熱性能を高めることで、外気の影響を受けにくくし、少ない冷房負荷(平たく言うと”電気代”)で室内を快適に保つことができます。

 

 

 

室内環境

それでは次に、室内環境に注目して見ていきます。

:リビング、:寝室、:洗面、:玄関)

9月分、(上)気温(下)絶対湿度

10月分、(上)気温(下)絶対湿度

11月分、(上)気温(下)絶対湿度

 

9月よりも、10~11月の方が各部屋間の温度差が少し狭くなっているような印象です。気温が高くなってくるほど、各部屋の温度差は大きくなっているようです。

 

我が家の中間期(9-11月)では、気温は 寝室<玄関<洗面<リビング となっています。

→冷暖房を付けない場合、日射取得できるのがリビングだけなので、必然的に温度は上がりやすいようです。

 

また湿度のピークのようなものがあるのは、入浴または洗濯乾燥だと思われます。洗面の湿度が上がって各部屋も上がる、といった動きになっているようです。

湿度は気温が高くなっても各部屋ごとの差は大きくならない印象ですね。

 

 

 

ただしこれらの空間がどれくらい快適さを維持できているのかはこちらのグラフからはわかりにくいのが難点ですね…。^^;

 

 

 

 

快適さを視覚化する

そこで、「快適プロット(by ぽへ)」を作って快適さを視覚化してみました。

 

 

ここでいう「快適指数」とは、

測定点のうち、快適だとする温湿度内に入っていた割合

を示すこととします。

 

つまり、快適指数の数字が大きいほど、安定して快適な空間になっている、ということになります。

※なお今回の検証では、以下の条件を快適指数の算出に用いました。

  • 温度:22 ~ 28 ℃
  • 絶対湿度:8 ~ 14 g/m3

※28℃55%で14.97 g/m3、24℃45%で9.80 g/m3を参照した。

 

それでは見ていきます。

 

 

 

外気温

まずはこの時期の外気温から。

快適プロット(:外気温、:リビング)

 

夏季よりはましになったとはいえ、相変わらずすごい環境!

ほとんどの場合、快適な環境から外れているってことですね。

 

 

ここまで高温多湿だったり、低温乾燥な空気は、なるべく入れないようにしたいですね。こういう時期にも第一種換気は役立ってくれると思います。

(個人的には、右の絶対湿度のグラフが空気線図と同じ形になっていてちょっとテンション上がりました…!当たり前のことなんですが。苦笑)

 

 

 

 

少なくともこのデータから、

通風して室内を整える、というのは間違っている

とは言えると思います。

 

 

 

リビング(1F)

それではこのような外気温の中、我が家はどうなっているのか?

まずはリビングから行きます。

快適プロット(リビング)

快適指数は驚異の8割越え!

中間期とはいえ、この時期の7割を快適に保てているのは素晴らしいじゃないでしょうか!

 

温度が急激に上がっているのは、日射取得によるオーバーヒートと、SwitchBotに直射日光が当たっていたためです。(ここは暮らし方でコントロールできるところでしょうか。)

 

またこのプロットで、

「高湿」側に外れている → おそらく入浴や洗濯によるもの

「低温」側に外れている → 夜間(特に10月、11月)

だと考えているので、ある程度外れることは我が家の性能の限界かな、とも思います。

 

 

断熱気密をしっかり施工していただくことで、中間期はエアコン使わなくてもある程度快適な空間になることを証明できました。

 

これって素晴らしいことじゃないでしょうか…?

 

 

 

寝室(2F)

次は2F 寝室です。

快適プロット(:寝室、:リビング)


快適指数はリビングと同程度に。

夏季よりも快適指数が大きく上昇しています。(冷房によるもの)

11月には暖房もオンしたので暖気が上に行く、という性質も関係しているかもしれません。

 

 

洗面脱衣

続いて洗面です。

快適プロット(:洗面、:リビング)

 

快適指数はリビングよりも低い値となりました。

どうしても入浴や洗濯乾燥によって湿度は上がってしまうのでその点はしょうがないですね。

 

 

玄関

次は玄関です。

土間断熱+イノベストD50と断熱にはしっかりしたつもりなので報われてほしいのですが、果たして...。

快適プロット(:玄関、:リビング)

 

洗面脱衣と同じように、やや湿度が高い、という結果になりました。

残暑、秋口の気温低下などもある中で、外気に一番近い玄関でもこれくらいに収まっている、と捉えるべきなのでしょうか。

 

ここは採光のために付けたFIX窓から、西日がガンガン入ってきます。

玄関の採光窓

夏の夕方には、我が家の玄関は30℃近くまであがります。

玄関の採光を悩んでいる方、玄関の方角と窓の大きさには十分お気をつけください!

 

 

 

 

加えて、間取り的な一面も。

洗面の湿度は玄関まで移動する?

我が家の間取りは、ウォークスルーのファミリークローゼットを挟んで玄関と洗面が繋がっています。そのため洗面の湿度が玄関に移動しやすいんだと思われます。

 

さらには洗濯機を回しているときは、音の関係でリビング間のドアをほぼ閉めているため、リビングと切り離された上に高湿になりやすい、ということがあると考えています。

 

 

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ここからは番外編です!

物好きな方はご覧下さい。笑

 

 

 

番外編① 天井裏

屋根断熱の天井裏って、どうなっているのか…。

快適プロット(:床下、:リビング)

快適指数は「66.7%」。意外と快適な環境で驚きました。

ただし我が家の場合、外気の熱はある程度防ぐことができても、湿度はコントロールしにくい、という感じになっています。

 

住環境ではありませんが、建材の耐久的にも湿度をコントロールする方法を考えたいですね。個人的には、天井裏からガラリを設けて、冷房用のエアコンの上に落とすのとかはどうかな、と考えていますが天井裏の埃などが落ちてきそうでちょっと踏み出せません…。

 

 

 

番外編② 床下

続いては床下です。床断熱のため、基礎内は外気ツーツーです。

快適プロット(:床下、:リビング)

外気温のプロットをぎゅっとした感じの動きですね。またどうしても通風などによる乾燥は難しいので、湿度も高くなりがちです。

床断熱だと基礎内はこんな感じなんですね…。

 

 

 

 

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今季のデータは以上です!

 

今までなんとなくログとってましたが、自分でデータいじってみるとこうやって見えてくることもあるんだとしみじみ。これからも温湿度ログは大事にしていきたいですね。

 

 

 

また3ヶ月くらいデータ取ってみて、「冬季編」として記事にしたいと思います。

 

 

 

 

まとめ

それでは今回の記事をまとめます!

☆POINT☆
  • 中間期、無暖房期の温湿度環境は住宅の高性能化(断熱・気密)によってその影響を軽減することができるよ!
  • 中間期は夏季以降に外気の温湿度が下がっていく。快適指数は少し上がるけど、この時期なら通風もありかも!
  • 間取りにもよるけど、やはり日の当たる場所が住んでからのコントロールが重要だよ!
  • 自分の家がどれくらい快適なのかわかりやすく伝えられる指標として活用できそう、かな?

以上です。

 

 

 

ちなみにクイズの答えは…!

A. 85%!オーバーヒートに気をつければほぼ快適に過ごせそう!

でした~!

 

 

 

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

皆さんが素敵なおうちを建てられますように...