◆住宅カンペブログ◆

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◆最近の電気代、高くない? ~再エネ賦課金と燃料調整費~



 

 

今回のテーマは「電気代と賦課金」です。

 

 

こんにちは。ぽへです

今回は賃貸に住んでいた頃の「電気代」について、我が家の実際のコストも公開しながら記事にしました!

 

電気代なんて家の価格にしたら微々たるもんですよ!それくらい払えますって!

何年間払い続けると思ってんねん!電力使用量以外の要素も大きくなってきてるっちうのに…!

 

 

こんな人、実際にいるんですよね、びっくりでした。

電気代の話から少し難しいお話まで盛り沢山です。気になるところだけでも読んでいただけると嬉しいです!

 

 

 

さて、今回のクイズはこちら!

Q. 電気代のうち、再エネ賦課金ってどれくらいの割合を占めているの?

 

この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!

 

 

 

 

再エネ賦課金の値上がりを舐めてはいけない…!

 

 

 

 

賃貸時代の電気代はどれくらい?

電気代の前にまずは旧居のスペックから。
  • 6地域
  • 新築3階角部屋
  • LDK
  • 三種換気
  • 窓:(複合サッシ+ペアガラス)
  • オール電化
 
 
この性能であれば、新築の家では電気代もっと抑えられそうな気がしますね。
 
 
 
 

電気代

それではさっそく、入居した約3年間(2019年~2022年)の賃貸の電気代を見ていきます。

旧居の電気代

 

 

ええ、冬の電気代(暖房費)たっか...。

中間期(5月とか9月とか)の3倍くらいの電気代を使っていたんですね…。

 

確かに冬は賃貸だとなかなかあったまらないし、どうしても暖房は使いがちになってた記憶があります。(我慢すればそりゃ安くはなるでしょうが、そういう性分ではないので)

 
 
こうなってくると電気代による家計への負担を軽減するなら暖房代をよく考えたほうがいいかもしれません。
 
 
 

使用電力量

電気代だけだと比較が難しい場合もあるので、併せて「使用電力量」のグラフも乗っけておきますね。
 

旧居の使用電力量
 
旧居はたしか従量課金だったので2つのグラフはほとんどおんなじ形となりました。
 
 
こちらのグラフを見るに、次のようなことがわかります。
 ◆電気代は圧倒的に夏<<冬
 ◆エアコンの省エネ性は非常に優秀!
→2021年はこたつ+ホットカーペットを使っていましたが、2022年からはエアコン暖房に切り替えました。
(家づくりを始めてから、わざわざこたつ使わなくてよくない?となったので…^^)
 
 
 
しかし年単位でこんなにも差額が出るのも驚きです…。気温が低いとかあるのでしょうか?
そうなると2022年の冬は特に寒かったので、電気代が高くなったのではと考えておりましたが、そこまでではないんですね…。
 
 
こうして見ると、
高断熱高気密にすることで、冬の電気代(≒暖房負荷)を軽減することは家計にとって大変意義がある
のではないかと思います。
 
 
 
 
 
 

再エネ賦課金と燃料調整費

さてさて先ほどお見せした電気代ですが、
電気使用料金以外にも含まれているもの、お判りでしょうか?
 
.
..
...
 
 
そう、最近ニュースなどでもよく耳にするようになった、
再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」と「燃料調整費」が計上されているんです。
 

電気料金の内訳
実はどの家庭の電気代にもこの2つは常に計上されているんです。みなさんもぜひ電気代の請求があったら見てみてください。
 
 
まずはこの2つがどんなものなのか見ていきましょう。
 
 
 
 

再エネ賦課金

Vol.71「再エネ賦課金」
 
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」によって太陽光や風力といった再エネで発電した電気を買い取るための費用を、電気を使っている国民全員で平等に負担しよう、という目的で設立されたシステムです。
 

再生可能エネルギー発電促進賦課金の仕組み
 
 

もうちょっと噛み砕くと、
  1. 再エネで発電した電気は、電力会社が決まった価格で買い取る(FIT)
  2. しかし太陽光や風力発電が普及するまでは、原子力や火力、水力発電に比べてどうしても割高…
  3. しょうがない、その間の買取りにかかるお金はみんなで負担しましょう…
という制度です。
 
 
 
 
 

どれくらいの金額なの?

結論、近年どんどん値上がりしています。
 
 
再生可能エネルギーの普及を支える国民負担が膨らんでいる。再生エネ電力の固定価格買い取り制度(FIT)にもとづく家計負担は2021年度に1世帯あたり1万476円となり、20年度と比べて1割強増える見込み。

 

 

 

 

実際に旧居の契約では、2019年には2.95円/kWhだったものが、2022年には3.45円/kWhにまで値上がりしていました。
 
 
これが家計に及ぼすインパクトとしては、次に示すとおりです。
(旧居の各年の1月の電気代を比較してみます)

再エネ賦課金が電気代に占める割合

 

ご覧のとおり、電気代の総額に対する割合は年々増加していっています。
 
 
 
再エネ賦課金が年々増加しているのはなぜか?
それは次のグラフを見ればわかります。
 

再生可能エネルギーの国内供給量
参照:令和2年度(2020年度)におけるエネルギー需給実績(資源エネルギー庁

 

要するに再エネによる発電量は年々急激なペースで増加しているんですね。(同時に累積の設備量も年々増加しています)

 

 

ということはつまり、

再エネによる発電量が増える

=再エネ電力を買い取る金額が増える

=財源となる賦課金の金額も上がる!

となるわけです。
 
 
ちなみにこちらは再エネを使っていようがいまいが徴収されるお金なので、
同じだけお金払うなら再生エネルギー(主に太陽光発電)を活用しましょう!ということが言われているようです。
 
 
 
 
 

燃料調整費

次は燃料調整費です。

Vol.72「燃料費調整制度」
 
 
こちらは、原油天然ガス・石炭などの火力発電のための燃料の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。
 

燃料調整費の仕組み
 
 
木材が高騰したらHMや工務店や家の価格に反映するように、
電力会社も電気の原料である石油などが値上がりしたらその分電気代を上乗せしないと事業としてやっていけない、ということですね。
 

 
 

どれくらいの金額なの?

こちらも近年どんどん値上がりしています。

 

 

 

 

実際に旧居の燃料調整費と単価の推移をまとめてみます。

 

単価(折れ線、左軸)/総額(棒、右軸)

 

これ見てみると、昨年末から急激に上昇して来てますね。

 

例えば天然ガスの主要産生国であるロシアが戦争によって天然ガスの輸出を止めたりすると、供給量が少なくなって結果的に原料の価格上昇、ひいては燃料調整費の上昇につながります。

 

 

また興味深いことに、2020年は燃料調整費はマイナスになっているんですね。

(徴収されるのではなく電気代から割り引かれていました)

 

 

これは2020年3月に原油価格が下落したことを受けて生じたようです。

原油価格の推移(Chicago Mercantile Exchange)

 

 

こちらの記事が参考になりました。

www.enecho.meti.go.jp

 

 

まあこんな出来事は一生に一度あるかないかだろうと思っているので、基本的には世界的にもエネルギー需要が高まっている中、燃料調整費は今後も上昇していく可能性が高いと見ています。

 

 

現に2022年に入ってから、燃料調整費が占める割合も10%を超えてきたようですし…。

燃料調整費が占める割合

 

 

 

 

 

所感

ニュースでよく聞く電力逼迫や石油価格の高騰など、今まではどこか他人事と思っていましたが、今回の執筆に当たり調べていく中で、今後ずっと払っていくであろう電気代についてもっと知っておかなければ、と思いました。

こういった時代の背景も理解しながら、再生エネルギーを活用していきたいと思っています!

 

新居では太陽光雨発電を積載しているので、今回紹介した電気代がどのように変わってくるのか、また再エネ賦課金や燃料調整費がどのように推移していくのかも合わせて紹介していければと思います。

 

 

 

 

 

まとめ

それでは今回の記事をまとめます!

 

☆POINT☆
  • 電気代は冬が高い!だから冬に暖房を使わなくていい方向に住宅性能を検討していこう!
  • 電気代は使用料だけでなく再エネ賦課金や燃料調整費も含まれる!
  • どちらも近年上昇基調であり、今後家計にも大きな影響を与えることが想定される!
  • 地震の家計の負担軽減のためにも、ぜひ太陽光は検討してみて!

以上です。

 

 

 

ちなみにクイズの答えは…!

A. 電気代の10%!消費税よりも割合大きくなってる。

でした~!

 

 

 

こんな記事も書いています!

▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽

pohe-homecampe.hateblo.jp

 

 

 

次の記事もお楽しみに…!

 

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

皆さんが素敵なおうちを建てられますように...