◆ZEHってなんだ? ~エコ住宅の現状~
こんにちは。ぽへです◆
よろしくお願いします。
初めてブログでちゃんとした記事を書きます。(ブロガーさんすごい…。)
こちらのブログでは、Twitterでも発信している「住宅カンペ」をもう少し掘り下げた記事を書こうかなと思っています。(*´∀`*)
#ぽへの住宅カンペ
— ぽへ🔸住宅カンペ! (@pohe_home) 2021年6月5日
住宅カンペ、記念すべき第一号は「ZEH」についてまとめました✨#ZEH#おうちが好き pic.twitter.com/pIwwafjxXD
初めての記事なんですが、住宅カンペの第一号の「ZEH」についての記事を書きます。
よろしければ読んでみてください。
さて、今回のクイズはこちら!
Q. 「ZEH」ってどういう意味?重要な3要素は?
この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!◆
住宅カンペVol.1「ZEH」
今回は記念すべき住宅カンペ第一弾、「ZEH」を掘り下げていきます!
「ZEH」とは?
『Net Zero Energy House(ネットゼロエネルギーハウス)』の略です。
(Netとは「正味」、つまり「見かけ上」はゼロエネルギー住宅、という意味になります)
よく「Zero Energy House(ZEH)」との記載を見かけますが、全くエネルギーがいらない(電気代がかからない)住宅ではないことは注意しておいてください!
(というか次のイラストも国交省のものなのに"Zero Energy House"になっていますね…。)
国土交通省HPでは、次のように定義されています。
外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅
(ZEH普及政策は脱炭素社会の実現に向けた重要なテーマのひとつです☆)
難しくまとめられていますが、簡単に言うとポイントはこんな感じです。
これらのポイントに沿った基準を満たすことで、「ZEH」として認められるわけなんですね。
ZEHの基準は?
ZEH住宅とは、以下の1.~3. の全てに適合した住宅です。
参考:(https://sii.or.jp/moe_zeh03/uploads/zeh03_pamphlet4.pdf)
- 強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たす+UA値[W/㎡K]: 1~2地域:≦0.40、3地域:≦0.50、4~7地域:≦0.60)
- 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
- 再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減
※エネルギーに係る設備については所有者を問わず、当該住宅の敷地内に設置されるものとする
「基準一次エネルギー」「UA値」など難しい言葉が出てきましたね。
これを私なりの言葉で噛み砕くと、こんな感じです。
- 断熱性能を以下の数値以下に!(1~2 ≦0.40、3 ≦0.50、4~7 ≦0.60)
- 元々設定されている消費電力の80%まで省エネに!
- 80%に削減した消費電力以上を賄える太陽光発電設備を!
これらを通じて、「エネルギー収支がゼロ」になるような住宅を目指そう!というもののようですね。
加えて、ZEH住宅として認められるためには、「ZEHビルダー(※)」のハウスメーカーまたは工務店で建築する必要があります。
※ZEHビルダー(フェーズ2):2030年ZEH普及目標の実現に向けて、2025年度の自社ZEH受注目標50%以上(又は75%以上)を掲げるハウスメーカー、工務店、建築設計事務所、建売住宅販売事業者などのこと。「やってます」じゃなくて「やります」なので注意が必要だね!
(参考:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について - 省エネ住宅 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト)
また自分が建築をお願いするハウスメーカーや工務店さんが「ZEHビルダー」かどうかは、こちらのURLから確認できます!
ただし、ZEHビルダーは大手は増えてはいるものの、工務店では増えていないのが現状です。
今後、もっとZEHビルダーが増えることで、建築業界のボトムアップにつながることを願っています!◆
※省エネ基準地域区分
さっきの基準に出てくる「1~8地域」のうちどの地域に該当するかはこちらの一覧を参照してください!
※ 同じ都道府県内でもエリアによって区分が異なることがあるので要注意です!
(ちなみに私が家を建てる地域は5地域でした◆)
ZEHのメリット
(1)経済性
高い断熱性能や高効率設備の利用により、月々の光熱費を安く抑えることができる。
(2)快適・健康性
夏は涼しく、冬は暖かい、快適な生活が送れます。さらに、冬は、効率的に家全体を暖められるので、急激な温度変化によるヒートショックによる心筋梗塞等の事故を防ぐ効果も。
(3)レジリエンス
台風や地震等、災害の発生に伴う停電時においても、太陽光発電や蓄電池を活用すれば電気が使うことができ、非常時でも安心な生活を送ることができます。
(4)補助金
「ZEH補助金」や「グリーン住宅ポイント」などといった補助金の給付対象住宅なので、経済的に高性能な住宅を建てることができる。
→個人的には(1)~(3)は新築住宅としては最低限の機能と考えていますので、正直なところ、性能を満たしているんだったらZEHとして申請したほうが補助金もでるし得じゃないか?と考えています。
補助金について
① ZEH補助金
金額:最大60万円
条件:
①ZEHロードマップにおける『ZEH』の定義を満たしていること
②SIIに登録されているZEHビルダー/プランナーが設計・建築・改修又は販売する住宅であること
② 地域型住宅グリーン化事業
金額:最大140万円
条件:
①住宅の一次エネルギー消費量が概ねゼロである(ZEH)
②主要構造部(柱・梁・桁・土台)に各グループが定める地域木材を使用する
※住宅会社はあらかじめ国の採択を受けた事業者グループのメンバーである中小工務店であること!
③ グリーン住宅ポイント
金額:最大60万円
条件:
①高い省エネ性能等を有する住宅(長期優良住宅、ZEHなど)または一定の省エネ性能を有する住宅
②2020年12月15日〜2021年10月31日の間に請負契約をする
ZEH補助金はどうやって申請したらいいの?
これはいろんな方が記事にしてくださっているので、私は簡単な流れと、参考までに私がやった手続きを書いていきます。
- 打ち合わせ時に「ZEH住宅」にしたい旨を伝える
- 設計士さんが構造計算をして、ZEH基準を満たしているか検討してくださる(必要であれば断熱性能や太陽光発電量を調整し、基準を超える住宅に)
- 工務店さんの方で申請・手続き。(☚現状ここ!) ※依頼する形になるので申請費用が発生するよ!(概算で20-30万円でした!)
- 認可が降りれば着工。※許可が下りてから着工しないと補助金が出ないので注意!
- 竣工後、「実績報告書」を提出して完了。
- その後、問題なければ現金で振込まれるようです。
本当は2021年一次公募(6月18日〆切)に間に合わせたかったのですが、急なお願いだったので次の公募(7月5日~)での申請となったようです。
ZEHは政府としても標準化していく動きが想定されている一方で、ZEH要項を満たしていれば高性能な住宅なのかというと必ずしもそういうわけではわりません。
まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- ZEHは「断熱」「省エネ」「創エネ」が重要。
- ZEHは全くエネルギーを必要としない住宅ではない。
- ZEHを最終目標にするのではなく、補助金を活用するなどしてよりよい住宅を作っていくことが、施主としての心構えかなと思ったりしています。
次回の記事では、
「じゃあエアコンはどれを選ぶのか?」という記事を書こうと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
最後に、クイズの答えは…!
A. Net zero Energy Houseの略で「見かけ上ゼロエネルギーな住宅」のこと。
3要素は「断熱」「省エネ」「創エネ(太陽光)」!
◆皆さんが素敵なおうちを建てられますように◆