◆住宅カンペブログ◆

「住宅カンペ」発信者のブログ。マイホームを手に入れるまでに勉強したことを記録していきます。多くの人が最高のお家を建てれますように◆(*´∀`*)

◆窓の性能マッピング ~樹脂サッシにしませんか~

 

 

今回のテーマは「窓の性能比較」です。

 

 

 

こんにちは。ぽへです

今回の記事では、いろんなメーカーが出している窓についてピックアップして書いていきます!

 

 

 

窓は複合サッシがいいです!樹脂サッシはオーバースペック!^^

(溜息)その言葉、もう聞き飽きたんだよな…

 

 

 

いろんなメーカーがいろんな窓を出しているので、時々話についていけなくなってたのは内緒の話…。^^;

 

窓って快適性などに影響してくる要素です、よければ最後までご覧ください。

 

 

 

さて、今回のクイズはこちら!

Q. 我が家の窓は何でしょう?

 

この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!

 

 

 

 

窓は「樹脂サッシ+トリプルガラス」。これだけ覚えてね!

 

 

 

 

 

Pick Up!

今回参照する住宅カンペはこちら!

vol. 76「窓の性能比較」

 

 

 

窓の種類

住宅の窓は、いろいろなメーカーが出しており、その性能も多岐にわたります。

 

ざっと思いつく限りでまとめてみましたが、これをそれぞれ確認していくのはちょっと面倒くさいぞ…?

 

窓の検討項目(※は私のオススメです)

 

特に中空層やガラスの厚みはメーカーによって変わってくるので、気にしだしたらきりがないんですけど、

 

少なくとも「樹脂サッシ」「樹脂スペーサー」「ガス充てん」

 

くらいはマストで確認しておくことをオススメします!

 

 

 

メーカー比較してみる

それでは各メーカーが出している窓の性能についてみていきます。

 

 

さっそく見ていきましょう!

各メーカーの窓比較(熱貫流率, W/m2-K)

 

今回は「複合サッシ」「樹脂サッシ」「木製サッシ」と、「ペアガラス」「トリプルガラス」で大まかにマッピングしました。

 

※複合的かつ主観たっぷりでマッピングしておりますが、おおよそ右上に行くほど高性能になっていきます。

(参考程度ですが、熱貫流率も情報として付随させています)

 

 

 

 

主要メーカー(LIXILYKK、三協)はいずれも「樹脂サッシ+トリプルガラス」は提供しているようですね。(三協アルミさんも樹脂サッシ出してたんですね…)

 

こうなると、まずは依頼する工務店がどのメーカーが標準としていても、「樹脂サッシ+トリプルガラス」に変更してもらうのはよほどのことがない限り可能なんじゃないかと思います。

 

 

詳細を次の表にまとめているので併せて参照してみてください。

各メーカーの窓性能比較(ぽへ調べ)

(うーん、さすがエクセルシャノンって感じの性能ですね…)

 

 

あと注意点として書いていますが、

「スペーサーも樹脂かどうか」必ず確認してください。

 

樹脂サッシなら当然樹脂スペーサーだ、と思うじゃないですか。

そんな甘くないんですよ。

メーカーカタログにもしれっと「アルミスペーサー仕様、樹脂スペーサー仕様あり」とか書いてますからね。

ここ本当に注意してください!

 

とうぜん、我が家も最初はアルミスペーサーでした。(危ない危ない…)

 

 

 

 

 

また上の表をよく見てみると…。

「あれ?熱貫流率、複合サッシと樹脂サッシであまり差が大きくない?」

ってなりませんか?

 

 

特にLIXILの複合サッシと、APW330だと0.2程度の差に…。

 

 

 

あれ、そんなものなんだ、と思いましたか?

 

 

 

だからといって「複合サッシでもいいじゃん」となるのはちょっと待ってください…。

 

 

 

 

貫流率とは?

そもそもメーカーカタログに記載されている「熱貫流率(W/m2・K)」とはなんなのか?

 

jutaku.homeskun.com

 

 

こちらのサイトによると、

貫流率は「部材の熱の通りやすさ」のことで、熱損失係数や夏季日射取得係数に影響を及ぼします

とあります。

 

つまりこの数値が小さいほど、単位面積当たりの通過してくる熱量が少ない(≒断熱性能が優れている)ということになります。

 

 

 

じゃあやっぱり熱貫流率が近しい樹脂サッシと複合サッシの性能は同等なのか?

 

 

 

私は「NO」だと思います。

 

 

 

参考までに、賃貸の頃の複合サッシの温度を見てみます。

複合サッシのサッシ部とガラス部の温度差



数値的には窓として高性能となっていますが、ここまで温度差が出てしまうのは…?

 

 

 

 

これには熱貫流率の計算方法がポイントになるようです。

 

 

 

 

貫流率はこのような感じで算出されます。

貫流率 Uwの考え方

※実際はもう少し異なりますが、今回はこんな感じで求められる、ということがわかればOKです

 

 

 

貫流率はそれぞれの数値の合算ではなく、「面積比」を掛けるんですね。

ここが重要です。

 

 

面積比を掛けるということは、

面積が小さいほど、熱貫流率の影響は小さくなります。

 

 

 

参考に、以下のような窓の熱貫流率を算出してみます。

 

貫流率の算出

 

このサンプルではUw=1.26となりました。

※あくまで仮の数値です。基本的には熱貫流率はサッシ>ガラスと思っています

 

 

 

 

続いて、フレーム比率やサッシ、ガラスの種類を変えてみようと思います。

部材変更による熱貫流率への影響

 

これを見るに、貫流率が高いサッシの面積を小さくすれば、窓全体の熱貫流率を小さくすることができることがわかりました。

 

 

メーカーが出している熱貫流率は、あくまで各部材の平均値でしかないので、逆に部分的に他よりも弱い点があると、そこばかり結露したりしそうですね…。

 

 

 

真相はわかりませんが、

見た目がきれいに見えるからフレームを細くしたのか、はたまた熱貫流率を少しでも良くするために細くしたのか…。

企業姿勢が気になるところではありますね。

 

 

こういったこともあるので、数字ばかり追わず、窓に対して理解したうえで適切な窓を選択していっていただきたいです。

 

 

 

 

 

窓の性能はぜひ体感して!

窓の性能をぜひ知っていただきたい、という思いからこのような記事を書いておりますが、どうしても机上の話といいますか、わかったつもりでも実生活にどのようにつながってくるのかピンと来ない方がほとんどだと思います。

 

 

そういった方には、ぜひ一度体感されてみることをオススメします!

 

 

フォロワーさんで、YKKAPのショールームのレポしてくださった「とふち」さんのTweetを引用させてもらいます。

▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽

 

まず冷気、アルミサッシはガラスと枠ともに触れて即座に分かる冷たさです。賃貸マンション住みの自分には馴染み深いですね😅
アルミ樹脂ではガラスはかなり断熱されてる様ですが、枠はそれなりに冷たさを感じました。アルミサッシと比べると雲泥ですが、これを冷たく無いとは言い切れないですね。

APW330となるとガラス・枠ともに更に断熱されてる様子を感じます。特に枠はアルミ樹脂とは明らかに違いを感じました。それでも未だほんのーり冷たさを感じましたが、これくらいなら許容できそうです😉

そしてAPW430、これは本当に「無」でした😳外気が寒いなんて一切感じさせない作りですね☀️

 

 

結露についてもレポしてくださっていて感謝です…!

きっと皆さんの参考になるかと思います!

アルミサッシは言わずもがなびっしょりでした、賃貸マンション住みの(略)
そしてアルミ樹脂もなんとガラス・枠ともに結露してました😇アルミ程では無いものの、水滴が滴って下部に水溜り有り…これは無視できないですね、アルミ樹脂で十分ではと思ってましたが予想外でした😰

 

実際見て体感していただくのが一番だな、と感じました。

 

 

 

 

 

また後日やり取りさせてもらった際のコメントも載せておきます^^

 

アルミサッシのモデルは「フレミングJ」でした。

また見た目について書き忘れてしまったのですが、当初実物を確認する前は(きっと多くの方と同じ様に)枠の太さが気になっていました。

しかしいざ実物を見ると全然気にならないものでした!

確かに複合サッシと比べると少しばかり太さはありますが、温熱メリットを加味すれば十分に許容できる見た目だ…。という考えで夫婦一致しました。

 

さらにFIX窓であればフレームレスタイプというのが新登場した様なので、これにすれば見た目の欠点も無くなる事がわかりました!(https://t.co/YawUkrOZ6Y)

 

 

とふちさん、貴重なお話本当にありがとうございました!

 

 

話を聞いてみて思ったのは、とふちさんもそうでしたが、樹脂サッシのフレームの太さを気にされる方は一定数いらっしゃる、ということです。

 

 

 

 

樹脂サッシはサッシが太くなる?

この見た目の話はよく言われてますね。

そりゃ意匠にこだわる方にとっては窓枠はスリムな方がいいんでしょうけど…。

 

 

 

実際、我が家の窓見ても、フレームって意外と気にならないんですよね。

我が家のFIX窓(樹脂サッシ)

 

 

ただし一方で、確かに引き違いや縦辷りとなるとフレームが主張してきます。しかしこれが窓からの景色を大きく損ねるものか、といわれると疑問ですね。

引き違いや縦辷りはフレームが太くなる

 

 

また散々言われる「フレームは細い方がいいから複合サッシ」という主張ですが、賃貸の頃の複合サッシ(エピソードⅡ)と比較しても明らかな違いが判らないんですよね…。(写真の撮り方などにもよるのでしょうが)

 

こうやって並べればわかりますが、そこまで気にするものなんだ、というのが正直なところです。

アルミ複合樹脂 vs 樹脂サッシ(フレーム)

 

私の考えは フレームの太さ<<<快適な住環境だったので、何の迷いもなく樹脂サッシにしましたが…^^

 

 

そもそも圧迫感を感じるのは「窓の面積が小さい」という要素も関わってくると思います。景観を取り込むピクチャーウインドゥについては、FIX窓にして少し大きめに取れれば樹脂サッシでも問題ないんじゃないかと思います。

(借景のために小さい窓はそもそも向いていないのでは?大きく取るならサッシの影響はそこまで気にしなくてもいいのではないかと思いますし。)

 

 

なので開口部に樹脂サッシを使っても枠が太いなあ!とはならないですし、なんなら夏冬の温熱の弱点となる「窓」は強化しておくのに越したことはないんじゃないのか、とも思います。

 

 

 

所感

今回の記事を読んで、樹脂サッシを検討してくれるヒントになったのならうれしいです。

 

※ちなみに我が家はYKKの「APW330」を採用しています!トリプルは採用できませんでした…( ;∀;)

 

それでも夏場はエアコン一台で全館除湿できていますし、窓の性能は最低限キープできているかなと思います。(本番は冬なんですが…)

 

インテリアなどと違って、窓などは簡単には替えられないものなので、設計時点でしっかり検討してくださいね!

 

 

(というか家づくりしている人、ぜひ我が家でAPW330見てみてほしい…笑)

 

 

 

 

まとめ

それでは今回の記事をまとめます!

☆POINT☆
  • まずは樹脂サッシ+トリプルガラス
  • 貫流率はあくまで指標、数値が近くても「樹脂サッシ」を選ぼう!
  • 樹脂サッシでもFIXならフレームはあんまり気にならない!
  • 快適な住環境を目指すなら窓の性能は重視してね!工事中になるべく木材が濡れないように対応してほしい!
  • 数値だけで決めないで!ぜひ体感してほしい!
  • 温熱的に重要な要素だよ!じっくり検討してね!

以上です。

 

 

 

ちなみにクイズの答えは…!

A. APW330(樹脂サッシ+ペアガラス)!( ;∀;)

でした~!

 

 

 

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

皆さんが素敵なおうちを建てられますように...