こんにちは。ぽへです◆
今回のテーマは「床下エアコン」です。
それは家の仕様も決まってきて、いよいよ確認申請だという打ち合わせにて...。
ぽへさん、気密性が気になるようでしたら床断熱 → 基礎断熱にしてみますか? 必要な費用は出してみますので。
え、ホントですか。ちょっと検討します。
と提案してもらったので、せっかく基礎断熱に出来るのなら、と念願の「床下エアコン」について調べてみました。
さて、今回のクイズはこちら!
Q. 床下エアコンで一番大事な前提条件2つは?
この記事を読めばきっと答えられると思いますので、ぜひ探してみてください!◆
床下エアコン、実際のところどうなんだろう...?
住宅カンペVol.38「床下エアコン」
今回取り上げる住宅カンペはこちら。床下エアコンを検討する際に見てもらいたいポイントをまとめてますのでぜひ参考にしてみてください!
今回の記事では床下エアコンのメリットと、導入する際の注意点について簡単にまとめていきます。
※調べただけで、まだ実際に導入したわけではないのでご注意を!
床下エアコンとは?
『壁掛けエアコンを床下に設置して基礎内全体を暖めて、その空気を各部屋に送り込む』しくみです。
通常の壁掛けエアコンを使った暖房方式なので、埋め込みなども必要なく、メンテナンスも可能なのでコストは抑えられます。基礎断熱を採用している住宅であれば、ぜひ一度は検討してみてもいいかもしれません。◆
床下エアコンのメリット
床下エアコンのメリットは次のようなものがあげられます。
① 暖まり方
足元からポカポカとあたたかいうえ、風が肌に直接あたる不快感もないので、冬場の暖房方式にはいいかな、と思っています。
② 低ランニングコスト
間取りや家の大きさによりますが、市販のエアコン1台で暖房が可能になるので、暖房費を抑えることができます。
③ メンテナンス性
市販のエアコンが床部分にあるので、メンテナンス性もよいうえに、買い替えもできる。大規模な工事も不要!
④ 均一性
床下を通じて家全体が暖まるため、仕切りのある浴室やトイレも暖かくなり、家中の温度差を小さくできる。これによって、夜トイレに行くときやお風呂に入るときの「寒いっ」ということが軽減できる!
➡ヒートショック対策※にもなるよ!
※ヒートショック:急激な温度の変化で血圧が大きく変動し、身体がダメージを受けること。心筋梗塞や脳卒中につながることもある。日本医師会では、ヒートショックの予防のために脱衣所やトイレを暖めることを推奨している。
⑤ 基礎の除湿
床下にエアコンを設置するので、高湿になりやすい基礎内の除湿ができる。夏場には除湿運転をしながら冷房の補助運転も可能。
床下エアコン入れよう、ってなったきっかけはこちら!
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私が「床下エアコンを勧める本当の理由」(モリシタ・アット・ホーム)
(4分くらいの動画です、ぜひどうぞ)
なんで森下さんの言葉ってすっと胸に入ってくるのでしょうか…?
基礎断熱にできるなら絶対やりたい、と思ったきっかけです。
床下エアコンの注意点
上述の通り、多くのメリットがある床下エアコンですが、採用する前にいろいろ考える必要があります。次のような点に注意しながら、慎重に検討しましょう!
① 基礎断熱か?
これが大前提その1です。床断熱の場合は床下エアコンは採用できません。
(詳細は次のカンペをご参照ください)
② 高断熱・高気密か?
これも大前提その2です。せっかくエアコン一台で暖房しようとしても、断熱性能・気密性が低いと必要な暖房エネルギーが大きくなり、結局1台では賄えずに肌寒い家に…。なんてことになりかねません。
断熱性能、気密性はしっかり担保しておきましょう。
③ 暖気がしっかり回るか?
床下エアコンでは、床下の暖気を室内へ送る工夫が必要です。一般的にはガラリを用いて室内へと暖気を送りますが、つける位置などが重要になるようですね。ここは工務店ごとにノウハウがあるかと思いますので、確認してみてください。また一番遠いガラリにはファンもつけておくといいようです。
またエアコン周りの気密性も重要です。ただ単に基礎内に吹き込むだけだと、その暖気が戻ってきて、ショートサーキット(※)を起こしてしまう可能性があります。それを防ぐために、エアコン周りをしっかり気密施工して、エアコンの吸込口と吐出口を分離しておく必要があるんですね。
※ショートサーキット:エアコンから吹き出した空気を自身がすぐに吸込む状態。その結果、温度が上がったと判断されて暖房が効かなかったり、サーモオフしたりする。
④ 熱損失は大きい
低ランニングコストといいましたが、床下エアコンは熱損失が大きいです。というのも、そもそも熱損失は床断熱<基礎断熱となるためです。
これは、基礎断熱にすると暖める空気の体積が大きくなりることと、基礎の土間コンがすぐに冷えてしまう、という点があげられるかと思います。
⑤ 施工実績・ノウハウはあるか?
むしろこれが一番重要かもしれません…。
上述の通り、床下エアコンは様々な知識が必要になります。ただ基礎断熱にして、床に穴を開けてそこにエアコン設置すればいい、というわけではないんです。ここについては、必ずお願いする工務店に施工実績があるか、施工の際に気を付けているはどんなところか、などは確認しておくようにしましょう。
断熱・気密も床下エアコンの成功を大きく左右してくる要素なので、高断熱高気密住宅の実績があり、なおかつ床下エアコンや温熱に関してよく理解している工務店に依頼するのが間違いないと思います。^^
参考資料
私が床下エアコンを勉強にあたり、大変お世話になった書籍を紹介します。
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「本音のエコハウス」(鎌田先生 著)
これは本当におすすめです。
本当の意味での「エコハウス」を目指すにあたり、断熱・気密・換気・暖房・省エネなどについて各章に分けて詳細に書いてくださっています。
床下エアコンに限らず、これから家を建てる方にはぜひ一度読んでおいていただきたい書籍です。
もし気になる方がいらっしゃいましたらこちらのURLからどうぞ。
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まとめ
それでは今回の記事をまとめます!
- 床下エアコンは足元ぽかぽか、低コストな暖房!
- 均一に暖まるので快適な室内空間に!
- ただし「基礎断熱」「高断熱高気密」は必須条件!
- 実績やノウハウのある工務店にお願いしよう!
以上です。
ちなみにクイズの答えは…!
A. 床下エアコンには「基礎断熱」「高断熱高気密」が大前提!
でした~!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
◆皆さんが素敵なおうちを建てられますように...◆